足に食らい付いていた

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

霊的な話じゃないんだけど、10年くらい前に友人から聞いた話。
経験したのはその友人の知り合い。

友人の知り合いは、当時、電車の車掌の仕事をしていた。
田舎の私鉄だったものだから、運行経路には見渡す限りの田園地帯という所もあって、人家がないと言う場所もある。

ある日、夜中に回送車両を同僚と運行していたら、突然目の前に人らしきものが飛び込んで来た。
突然だったものだからブレーキをかけても間に合わず、電車で引いてしまった。

場所は見渡す限りの田園地帯。
だもんで、会社に緊急連絡をし、そのままにしてはおけないと言うのもあって、懐中電灯を持って飛び込んだ人を同僚と一緒に探した。

けれども体は全部見つかったものの、頭部だけがない。

季節は夏で、田の稲が大きくなっていた頃だったから、たぶん田の稲の中に落ちてしまったんだろうと思い、田に入り頭部を探しに。

田に入ると足元に何かが当たり、激痛が走った。
同僚に助けを求め、片足を上げると、頭部が足に食らい付いていた。

踏んづけた途端にアゴの神経かなんかを刺激したんじゃないかと、本人は語っていたそうですが・・・。

亡くなった方にはご冥福をお祈り申し上げます。

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