宗教に誘い入信させた

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

大昔うちの近所で起きた話。

Aさんは中年のおばさんで病気がちで生活保護をうけていた。
Aさんのアパートの近くにBさんって人がいて、Aさんを宗教に誘い入信させた。
独身で天涯孤独のAさんは宗教に入って友達が増え、Bさんに深く感謝し会合にも頻繁に出ていたが、癌で入院することになった。

AさんはBさんにアパートの部屋の鍵を渡し、入院が長くなりそうだから冷蔵庫の中とかの食べ物を捨てといてと頼んだ。
Bさんはうちの母(Aさんと仲が良い)に手伝いを頼み、2人で冷蔵庫の中を片付けたが、何故かBさんはすぐに腐りそうもない缶詰めやカレールーなんかを持ち帰ろうとしたから母は止めたらしい。

Aさんはその後数年間、入退院を繰り返えす。
もう長くないのを周りも気付き始めると、無人のはずのAさんの部屋でたまに物音が響くようになり、自転車や窓から見えていたテレビなどの家電が、次々なくなっていった。

ある日、Bさんの娘がAさんの自転車に乗ってるのに気付いた母が聞いてみると、「そうだよ、これAさんの自転車。どうせAさんはもうアパートの部屋に帰れないからいいんだって母さん言ってた」

母が嫌な顔をしてるのに気付いたBさん娘がキレた。

Bさん娘:「どうせAさん家に置いといても福祉の人が捨てるから良いんだ!Aさんが死ぬ前に金目の物を貰うのは当然!(同じ宗教の)他の人たちも貰ってるんだから悪くないもん。うちのお母さんが宗教に入れてやったお陰でAさんは成仏できるんだから良いんだ!」

どうもBさんはAさんの鍵のスペアを作っていたようで、その宗教の人たちはAさん宅を物色、めぼしいものを持って帰ってたらしい。

Aさんは死後、福祉の人に弔ってもらい都の納骨堂に入りましたとさ。
Aさんの家財道具盗んだならその宗教の仲間で葬式くらいあげたれよ。

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