不気味なシャッター街

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

某ネズミー国のすぐ近くに単身赴任で3年ほど住んでた時の話する。

住んでたのは1Kの家具家電付きマンスリーマンション。
ネズミー国近くとはいえ快速も止まらない駅の周辺は、俺の地元より寂れていてコンビニ以外ほぼシャッター街。
夜にはアジア系の外国人とDQN以外出歩いていないような治安の街。

仕事が終わると駅前のコンビニで必要な物を買い、そそくさと5分ほどの道程を歩いて帰る毎日だった。

引っ越して一番最初に怖い思いをしたのは、放置自転車が蔦に絡め取られて金網と同化している駅前某所。
自転車が絡まっているのは何日か目に気づいたが、特に気にしてなかった。

その日も真っ暗な中その自転車の前を通り過ぎると、後ろで「チリリン♪」とベルの音がする。

誰か通るのに邪魔だったかなと後ろを振り返りながら少し道の端に寄るが自転車どころか人も居ない。

あれ?
気のせいかとまた進み始めると、今度は「カシャーン」とスタンドを立てる(外す?)音がした。

ビックリして振り返るがやはり誰もおらず、そこに放置自転車があるのを思い出して小走りで帰宅した。

これは誰もいない時に限って何度か経験した。

その自転車が今でもあるかどうかは分からない。

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