私だけに見えた遺骨女

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

学生時代の話。

友達2人と合コンにいくためにワイワイしながら市バスに乗った。
バス停で一緒に乗り込んだショートカットの若い女性。
白い布に包まれた四角い箱(明らかに骨壺が入ってると分かる)位牌。
仏花。
お葬式って格好はしていなかった。

バスの一番後ろの席に座っている。
その表情がものーすごく暗い。

私達はその前の席でワイワイ騒いでいた。
友達二人は気がついてないのか気にしてない様子。
私はその女性があまりにも暗く寂しい様子だったから騒ぐのがなんか申し訳なくなって何度か後ろを振り返ってしまった。

10代の頃の話。
今は30代。

そしてちょっと前から??って思い始めた。
例えば骨壺みたいなものを市バスに乗って運ばなければいけない時(私はそういう経験ないけど)普通は見えない様に大きなバックや紙袋に入れないかな?・・・って。

最近になって夫に「骨壺分かるように持って街中移動する事ってある?」とさりげなくきいたけど「ない」って言われた。

すごくささいな出来事だったけど、いまだにその事が忘れられなくてあの人ってもしかして・・・。と思ってしまう。

そうでなかったらごめんなさい(笑)

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