結婚直後に夫は、病気になり喉を損傷してしまいました。
リハビリと移植で夫の声は出るようになりましたが、機械的な声。
喉にも大きな穴が開いてしまいましたし、自分の望む声が出せないし、ギターの弾き語りが得意だったのに、それも出来ない。
夫は、ふさぎ込んでしまいました。
それを見て、見舞いに来た姑が「アハハハハ!気持ち悪いわね!」と、本気で指差して笑うのですよ!?
「実の息子でしょう!?何でそんなこと言うの!」って私は怒り狂い、夫が止めるのも振り払い、病室から叩きだしてしまいました。
夫には、「ゴメンね」と泣かれてしまいました。
退院後に聞きましたが、いわゆる毒親だったらしいのです。
良く言えば素直、悪く言えば空気読まない。
自分がそう思えば、皆そう思ってるのでしょう?自分中心だし・・・って感じ。
私は、余りお会いしてなかったので、全然気がつきませんでした。
その後も、行事があって偽実家へ行くと、ニヤニヤと喉元を見る姑。
「本人が傷ついてるのだし、貴方の息子でしょう?やめてください!」って説明しても、「あらぁ、私は思ったこと言っちゃう性格だし、そう言うのはみんな思ってるでしょう?だから、母親の私が先にいって、場を和ませるのー。」と。
夫は顔を真っ赤にして立ち上がって、私の手を引っ張って帰ってきました。
退院して1年ほどたって、TVを夫と二人で見てたら「あっ!この人のこの声!」と、同時に二人で叫んでしまいました。
夫は、ニヤリと笑って、そのTVに出てる人の真似をし、低い笑い声を披露。
機械っぽい音とマッチして、そのTVに出てた人がまるでラジオから声を出してる感じに。
なんだか変なテンションになり、その人のモノマネを二人で凄い勢いで録音しました。
で、その1週間半後、姑の家に無理矢理お泊り計画。
姑、稲川さんが出るとチャンネルをかえちゃうくらい、怖い話大嫌い。
夜中に、姑の部屋の前で夫が録音したテープを流しました。
結構な大音量で。
「ブハハハハハハハハ!」
「オマエも蝋人形にしてやろうか!?」
「トメ(姑)こ~トメこ~オマエを呪ってやろうか~トメこ~~」
ハイ、TVに出てた人とは、デーモン閣下です。
姑、5分とたたないうちに部屋から飛び出てきましたよ。
外でテープを流してたから、部屋にはっきりと聞こえなかったらしく、「なんか!外からモゴモゴした声が聞こえる!男の声!ここ2階なのに!?」って私に泣きつくのですよ。
「えー?ここに男性は夫君しかいませんし。それに、夫君は一階で寝てますよ?」って言うと、「そんなはずない!そんなはずない!」と、肩に爪が食いこむかって程つかまれました。
その後なんとか「気のせい」って事で宥めて、部屋に戻して再度再生。
そのたびに外に出てきて、泣きつかれました。
朝4時まで。
しかし、私の手にかなり大きいラジカセ持ってたのに、なんで気がつかないんだろう?
それに必ず外に私がいるのだから、怪しいのにwww
朝になって「お母様、私は廊下にずっといたのに何も聞こえませんでしたよ?えーっと、耳が年でおかしくなっちゃったのでは?アハハハ!キモーイ!あ、ごめんなさい、思ったこと私も言っちゃうものでwww」って言ったら、姑は自分がそうだから涙ためて俯いてました。
夫は、閣下のモノマネにハマり、今日休日出勤だったのですが会社で披露。
凄くウケたと、病気後に自分の声にほこりが持てたと喜んでいました。
まだ、興奮して眠れないです。
実は、この話は3連休中の話なので。