あの時もっと声を掛けていれば

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

昨日の夜の23時半頃。
明日の牛乳がないと思ってセブンに自転車で買いに走った。

セブンは国道に面していて、その裏手には細い川が流れているんだ。
川には柵があって不用意に入れないようになっている。

で、その川を越えるための小さな橋がある。
その橋を渡ってすぐに家が3件。
その裏にセブンがあって、次に国道と続いてる。

セブンに行く途中、橋を渡った一番近い家の垣根で灯りがチラチラしてた。
なんだあの光りって思ったんだけど、電灯ひとつないんだ。
橋付近には。

自転車のライトに照らされていたのは、小さな子供が背中を向けて座り込んでた。

この時点では男女の区別がついてなかったけど、こんな時間になんで子供、と付近を見渡したが親はいない。

懐中電灯を持っているのかチラチラと灯りがついてたから、驚きはしたんだけど生きてる人間って思い直して、もしセブンの帰りにもいたら、注意しとくかと思った。

セブンで牛乳を購入して、自転車で子供がいたとこまで来ると、やっぱりまだ子供はいたんだよ。

で、近づいて「何してんの?もう遅いから家に帰りなさい」って。

当方、女だし、大丈夫かなって気持ちで声を掛けたんだよ。
したら、子供は懐中電灯付けたまま下向いて「ないの」って声を出した。

私:「何がないの?何かなくしたの?明日とかじゃダメなの?」って返した。

子供の声が女の子だってことも分かって、困惑したよ。
危ないし。
でも女の子は「ないの」って返事するだけ。

私:「帰ったほうがいいよ、一人は危ないからね」

子供:「ないの」

私:「えーと、私は帰るからね」

子供:「ないの」

「ないの」しか言わない子供に、なんか怖くなったので側を離れて、後ろを振り返ると懐中電灯の灯りだけチロチロ動いていたから、まだいるのかーって。
懐中電灯持ってるし、生きてる人間だし、女の子だったしで、ホッとしたのも本音。

次の日って言うか、今日のついさっき、近所の人に昨夜、女の子が懐中電灯持ってふらついてたことを話したら、最近、川に沿った道で夜、小学校上がる前の女の子が車に轢かれて意識不明の重体だって聞いた。
近所の人の話だと懐中電灯持って何かを探していたらしい。

「あなた、幽霊見ちゃったんじゃない??」って近所の人に言われて怖さが昨日より倍増してます。

そんな小さな子が一人で懐中電灯持って、探し物して事故にあったなんて心が痛い。

親は何していたんだろう。
まさかなくしたものを探させていたのが親なのかな・・・。

追加情報程度ですが、親御さんが悪く言われると申し訳ないなって気がついて書いておきます。
なんでも、おもちゃのアクセサリーなのか、キーホルダーをなくしたらしく親に黙って家を抜け出したようです。

焦ってたのかも知れません。
友だちのだし。
それが女の子のじゃなくて友だちのものだったとか。

どんな経緯でそんなことになったのかはわかりません。
これ以上は詳しくはわかりませんでした。

近所の人の子供がその女の子と保育園が一緒だったようで・・・。

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