子供だったわたしの目にすごく異色なことと映った出来事を。
父の幼なじみですごくお金持ちなおじさんがいた。
ものすごい羽振りがよくて、よく私の家族を自分の家族といっしょに自家クルーザーで旅行とか連れて行ってくれてた。
おじさんのベンツに大きい車電話?がついてたのを覚えてる。
我が家は一般的な家庭でおじさんは一年に一回くらい「家庭料理食べさせてー」って遊びに来てた。(おじさんちは奥さんは料理しない)
で、あるときわたしと弟に「ご飯できるまでお菓子かおもちゃ買いに行こうか」と誘い、わたしは母から「おじさんはお金持ちだけど色々買ってもらうのはだめ!」と言われていたので、お菓子とおもちゃではおもちゃが高価なので「お菓子にします」と答えておじさんと弟と3人でコンビニへ。
おじさんが「好きなの選んでね」って言うから、普段あまり買えないおまけ付にしようか・・・とか子供心にワクテカだった。
迷ってるとおじさんが「どうした?」って聞いてくるから「これとコレ迷ってるからちょっと待ってね」というと、「がはははははーー」と笑い、コンビニのお菓子の棚という棚をゴリラのように揺らす。
わたしが「おじさんどうしたの!?だめだよ」というと店員に「兄ちゃん、落っこちたの全部買うからお会計してー」って。
結局コンビニのレジ袋20個くらいをベンツに乗せて帰った。
父に話すと苦笑いで「まったくあいつは・・・買い物の仕方も知らなくてしょうがないな、子供もいるのに」というのでわたしはだいぶ大きくなるまで「お金持ちの人って買い物の仕方わからなくてああやって買うしかなかったんだ」って思ってた。
子供って素直だね