
オカルトとは違うが・・・。
学生の頃、ガソリンスタンドでアルバイトしてた。
給油に来た車にいつものようにあいさつ、給油、窓を拭き、煙草の吸殻があるか助手席側から車内に体を入れた時、グローブボックスにヒジが当たってしまい、開いてしまった。
中から転がり出る拳銃・・・。
映画で見るようなスマートなものじゃなくて、リボルバーのずんぐりした格好してた。
運転席の男性としばらく転がり出た拳銃を眺めた後、妙に冷静な頭で拳銃を拾い、グローブボックスに戻して閉め、「失礼しました。吸殻を片付けましょうか?」というと、「いや、いい・・・。」
で、給油が終わり、お金を貰い、「ありがとうございました~!」と見送り、それっきり。
そのままアルバイトは1年くらい続けたし、特に誰か来た事もなかった。
車は普通のセダンで、乗っていた人も少し陰気な感じだけど普通の人に見えた。
後は、上京して一人暮らしを始めた頃、深夜1時頃、チャイムが鳴った。
寝ぼけた頭でドアの鍵を開けたら、向こう側から勢いよくドアが開かれ、大学生くらいの男が立ってた。
男は自分を見ると「間違えました。」って走り去っていったけど、近所で女性の部屋に押し入る被害が出てた事を後で知った。
女性だったらそのまま部屋に押し入ってきたのかも。