やばいラーメン屋の話

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

高校のとき、ラーメン屋でバイトしていた。
そのラーメン屋の営業時間は10:00~21:00までで、俺は18時から閉店までのシフトだった。

そのラーメン屋は国道沿いで、駐車場も広かったこともあり、昼間はダンプの運ちゃんで結構にぎわってた。

だけど、俺のシフトの時間はほとんど客がいなくて、やる仕事といえば、昼間の片付けと次の日の仕込み手伝いがほとんどだった。

その日も店長に言われたとおり、昼間の後片付けをし、いつものように裏の倉庫の中にある冷蔵庫へ餃子用の野菜を取りに行った。

その冷蔵庫は高さは2メートルくらいで中の広さは3畳くらいのコンテナみたいなでかい業務用の冷蔵庫で、扉の上についているブレーカーで中の明かりがつく仕組みだった。

当時、俺は身長が160しかなくて、扉の上のブレーカーに手が届かなかったんだ。
いつもは倉庫の中にあるビール瓶のケースをひっくり返して台の代わりにしていたんだが、その日はなんとなくめんどくさくて、ジャンプしてそのスイッチを入れた。

そして、スイッチを入れた時、勢いあまってブレーカーのクリーム色のケースみたいなところをバンっ!って叩いてしまい、その拍子にケースが外れて落っこちてしまったんだ。

その瞬間、ブレーカーのところと、落ちたケースの中からこれでもか!!っていう位ゴキブリがウワ~~~って散っていった。

俺は悲鳴にならない悲鳴を上げながら、速攻で店に戻り、「突然すいませんが、今日でバイトやめます!」って言って泣きながら家に帰ってきた。

それ以来、俺は飲食店全般が苦手になった。
ホント死ぬほど洒落にならないくらい怖かった。

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