ブタがいた教室実話豚のPちゃん。
小学校4年生のあるクラスに新任教師がやってくる。
その先生は命を尊さを子供に教えようと、そのクラスで子豚を1頭飼ってみんなで世話をし、卒業するときにみんなで食べるという内容の授業を考える。
子豚はPちゃんと名づけられ、子供達は一生懸命世話をした。
やがてPちゃんはクラスのアイドルのようになっていく。
3年後子供達が卒業するときがやってきたが、Pちゃんを可愛がってきた子供たちは最初に約束した”食べる”ということに抵抗を覚える。
クラスで話し合いが行われいくつかの選択肢が出た。
・新しく4年生になる生徒にPちゃんを託す
・食肉センターにもっていく
・農場に飼ってもらう
・最初の約束どおりみんなで食べる
最初は後輩に引き継ぐことが考えられたが、Pちゃんはすでに300キロを超えていて、いきなりそんな大きなブタを預けられても後輩も困るだろうし、衛生面での問題もある。
それに後輩が卒業するときにまた同じ問題が起こると保護者から声があがり、再度クラスで話し合いをすることになる。
農場で飼ってもらうには月5万円の餌代がかかるので却下。
自分達ではどうしても食べられないとこれも却下。
結局後輩に引き継ぐか食肉センターに持っていくかの二択となる。
クラスの意見は真っ二つに分かれたので最後の選択は先生にまかされる。
先生は泣きながら食肉センターに持っていくと結論を出したことを子供達に伝え、子供達もそれを受け入れる。
個人的には食べるものに名前をつけたら駄目だなあと思う。
トンカツ屋に行って食べる前にブタの写真を見せられて「この子はPちゃんと言ってりんごと泥遊びが好きな可愛いブタでした」とか言われたらちょっと食欲なくすかもしれない。