繋がっている部分をナイフで

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

ブラザース・オブ・ザ・ヘッド。

ある国に胸のあたりで結合してる双生児がいました。
循環器も共有してるとかで手術で取るのも危険ということで繋がったまま。

高校生ぐらいに成長した頃に「結合双生児のミュージシャン」という見世物の様な形で父親に音楽プロデューサーのような人に売られてしまう。
双子は音楽なんかやったことないので最初は戸惑っていたりした。

バンドとして売り出したところ、その異質なビジュアルとその頃にはなかったパンク音楽で大ブレイク。
双子も田舎では経験出来ない事ばかりで興奮していた。
確か二人ともクスリもやっていた。

しかし、弟に比べて落ち着いてる兄に恋人が出来た辺りから二人の関係に亀裂が入るようになる。

体が繋がっているというのに殴り合ったり、バンドを貶めるような内容の手紙をねつ造したり、そして幾度かのライブをしてCD1枚だけ出して彼らは引退をしてしまう。

最後は岬で弟がオーバードーズで死に、兄も体を共有している為、その後死んでしまう。

去年の2月に見たので曖昧ですがこんなお話だったと思います。
繋がっている部分にナイフのキズがあったので、先に死んだ弟を切り離そうとしたんじゃないかと語られててせつない気分になったなぁ。

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