これ以上の罰というのはない

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

自分は生まれつきの血液疾患、遺伝なので子供も同じ病気。

障害手帳をもらうほどではなく、日常生活や仕事も支障がない。
幸いなことに、非常時に必要な血液製剤は難病扱いで自己負担がなく、これには献血をして下さる皆様を始め、この制度を命がけで作ってくれた歴代の血液疾患患者や支援、医療関係者もろもろに感謝しかない。
ここまで前提。

血のつながりのない親戚から、その病気について偏見を持たれていた。
難病なら生活保護が受けられる(仕事してるから受ける気がない)、医療の自己負担がないのは不公平だ(風邪とか普通の病気は3割負担)、昔なら死んで淘汰されてるだろう(確かに今の時代じゃなきゃとっくに死んでる)、それなら死ね、子供もだ、社会の荷物だ、生きてる価値なんてない(軽蔑と可哀想とが混ざった感情で言葉も出なかった)。
それからその親戚とは距離が開いた。

それからすぐ、その親戚が血液のガンになった。
亡くなる一週間くらい前にに危篤と聞いて、見舞いに行った。
血液のガンとわかってから1年後に亡くなった。

後味が悪いのは、罰が当たったなと思う気持ちと、言い返して喧嘩でもしていたらもっと死を悲しめたのに、との後悔。

そして血液疾患の中でもトップクラスの病気になったことが(親戚の年齢では症例が少ない)、血液疾患で亡くなった人達の怒りを買ったように思えて仕方がないこと。
吐き出しごめん

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