遊びの延長で死んだ友人

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

いくつかのスレッドでコピペされてるのだけど、この話は後味悪いな。

小学校2年の時、友達5人で自転車で相模川に行った。
クラスの水槽でお玉じゃくしを飼うという計画が持ち上がり、担任の佐藤先生がクラス内から採取部隊を募った結果、集まった5人であった。

お玉じゃくしは簡単に数十匹集まり、俺たちはザリガニ捕りに興じていた。
塚原というやつがザリガニを捕ろうとして、片手で立ち木を掴み、水際から必死で手を伸ばしている時事件が起こった。

I君が塚原君のワキの下をくすぐったのだ。

塚原君は水に落ち、みるみる流された。
一度30メートルほど下流のテトラにつかまったように見えたが、またすぐ流された。
そしてこれが小学校低学年の恐いところなのだが、それを大人に伝えず、皆しばらく何事もなかったかのように遊んでそのまま帰ってしまったのだ。

塚原君は翌日水死体で発見された。
俺の家にも警察の人が何回か事情を聞きに来たが、どうやら俺も含め誰も、I君のくすぐりがあぼーんの原因であると吐かなかったようだ。

半月後、突然校長と新しい担任がクラスに現れ、「S先生は別の小学校に行かれた」という説明があったが、今考えれば多分クビになったか、責任を感じて自発的に退職したんだと思う。

その後、I君は神奈川屈指の県立進学校であるA高校から慶大に進み、今は都銀に勤め、結構幸せにやっている。

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