10年間怯えながら過ごす

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

夜そろそろ寝ようかなと思ってた時に電話がかかってきた。
出るといきなり「お前ふざけんなよ例のブツはどうしたんだよ」って凄んできた。

何の事かわからず相手が誰かもわからない。
しかも『例のブツ』なんて陳腐な表現をリアルに聞いたのは初めてだったから、半笑い気味に「誰だよお前」って聞き返したら「お前ってナメた口きいてんじゃねえぞ」ってまた安っぽい芝居がかったセリフを吐く。

その時点で大学の友達だと思い「Aか?違うのか?じゃBだろ?」とか何人か名前出してみたけど特に反応がなく相変わらず「ふざけてんじゃねえぞ!今からお前んチ行くからなーどうなるかわかってんだろうなー」って凄んでくる。

いい加減気味が悪くなってきたのと、誰だか知らないが本当に家に来たらどうしようって思いで「電話間違えてますよっ」と言って切った。

受話器を置くまで何か怒鳴っていて最後はよく聞こえなかったが「10年後絶対にいくか・・・」とまでは聞こえていた。

あるわけないのに本当に来たらどうしようなんて思って暫く寝付けなかった。

次の日学校で友達に聞いてみたが誰も知らないという。

単なる誰かのイタズラなのだろうか?
それとも間違い電話で今頃誰かが酷い目に遭ってるんだろうか?
もしかしたら10年後本当に来るんだろうか?

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