悪魔に憑りつかれたとしかいいようがない

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

俺の体験では、やっぱ東京の地下鉄で若いサラリーマンがいきなりキレて、大声をあげながら見ず知らずのスーツ姿の男性を殴りだしたことだな。

朝のラッシュが終わり、座席は全部埋まり、つり革には半分くらいの客がいる程度の混み方の車内で、向かいの座席に座っていた若いサラリーマンが突然、怒鳴ったかと思うと、彼の正面に立っていた中年の男性を殴りだした。

どうやら彼の脚に中年男性のカバンが触れたらしいのだが、一瞬で沸騰して暴行に及ぶという異常さ。

彼の横には上司とおぼしき男性がいたんだが(胸に同じ社章を付けてた)、目を見開いて口をあわあわさせるだけで制止するどころか、声をかけることもできない、まさに『腰が抜けた状態』

周りの乗客が殴り続ける彼を羽交い締めにして引き離し、被害者を別の車両へ連れて行った(見て見ぬふりできないほどの暴力だったということもあるけど、間に割って入った人は何人もいたし、被害者のカバンを拾って持っていく人や「次の駅で降りなさい」と諭す人など役割分担して救援してて皆んな偉かった)

暴力男と上司が降りた次ぎの駅が、偶然に俺の降車駅だったのだけど、上司はそのあとも呆然としたままホームでよろよろしてた。
部下の暴力男はぶぜんとして上司の横で中空を無言でにらみ付けている。
よほどショックだったのだろうけど、上司の気弱さがまた別の衝撃だった。

あのあと上司と彼はどうなったのだろうか。
会社で問題になったのか。

俺は改札に行って車内暴力事件があったことと、犯人がホームにいることを駅員に告げたが、特に新聞沙汰にはなってなかったようです。

あの突然キレたサラリーマンは悪魔にでも憑りつかれたんだろうか・・・。

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