それはイカのような眼玉だった

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

つまらない話だけど、中学の頃、祖父母の家に泊まりに行った時、入浴していたらふと風を感じ、振り返っても当然戸は開いていない。

あ、じゃあこっちかと窓を見上げたら、すりガラス引き戸タイプの窓が指2本分くらい開いていて、そこから人の片目が覗いてた。

裸見られたとか股や尻洗ってる時も見られてた?とかそういう恥ずかしさよりも、少しの隙間に覗く目玉ともろに視線が合った瞬間が滅茶苦茶怖くて気持ち悪かった。

これが窓全開でニヤニヤ見られてたとしたら、恐怖より怒りが勝って大声で誰か呼べたかもしれないけど、もう一瞬で指先が冷たくなり声とか出なかった。

それと関係あるのかないのか、今でもイカをさばくとあの目を思い出す。
貞子とかも怖い。

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