姉に本気で殺されそうになった話

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

高校時代に姉がボランティア活動に誘われてから家庭が崩壊した。
私が高1で姉が高3だった時の話。

姉の性格はヒステリックかつ悲観的でちょっとしたことでも悪い方に考えては私に愚痴りに来て「きっと~~がそうで、~~がそうなんだ・・・」と言い続けた。
肯定か否定かは姉の気分次第で私が姉の欲しい答えをキッパリ返すまで「でもでもだって」を繰り返す人だった。

ずっと両親も「そんな考え方は良くないよ」と言ってたけど治る様子もなく小さい頃から依存されてた私は正直姉が煩わしかった。

姉と私は高校が別で電車通学だった姉がある日駅でボランティア活動している人達に声をかけられて誘われたと話してきた。
両親も姉の為になるかもと活動に賛成した。

それから姉は活動に参加したらしく、そこで心の拠り所が出来たのか私に対する愚痴吐きが減り私は姉から解放されて精神的な自由を満喫してた。

それからしばらくして姉が私もボランティア活動に誘ってきた。
あまり興味は無かったけど姉の変わりようをみて話だけでも聞いてみようかと思ってOKした。

そしたら姉がボランティア団体について語り始めたんだけど、最初は普通のボランティアの話だったのに「北朝鮮の人達は今でも苦しんでる」とか「私達が大人になったら助けにいかないといけない」と言い出して怖くなった。

当時の私でもニュースとかで北朝鮮が拉致や独裁政治を行っている事くらいは聞いてたので「やっぱり団体の話聞きに行くの止める」と発言を撤回したら姉が逆上した。

そこからヒステリックなった姉は私と言い合いになり更に逆上した姉はリビングにあった鉄アレイを手にとったので私はとっさに両親のいる2階に逃げようとした。

2階に逃げた私は騒ぎ声を聞いて様子を見に降りようとした両親と階段の所で鉢合わせて後ろには鉄アレイを振り上げた姉が上がってきてて慌てて父が姉の手首を掴んで鉄アレイを取り上げた。

両親は姉の行動を叱りボランティアも止めさせると言って姉を部屋に戻した。

それから私はリビングに戻りしばらくすると、入り口の方で音がしたので振り返ると姉がいた。

姉は酷く怒った様子だけど、いつものように声を張り上げるヒステリックさは無かった。

静かな声でよく聞き取れなかったけど「貴方達が私を激しく否定するなら、私も貴方達に対して激しく出る」のような内容を口にしてカッターを突き出してきた。

いつもと様子の違う姉に私は本気で殺されると思ってカッターを取り上げようとしたら、姉が振り回して刃が左手首をかすって数㎝切れ今度は右手首側に刃が当たって切られた。

最後に防ごうとして顔の前で広げた手の平の薬指の付け根側から人差し指の付け根側までを横一線に切られた感触がした。

その時は興奮してたのか痛みは無くて手の平は刃の通るビリビリっとした感触だけしかしなかった。

さすがに肉を切る感触が強かったのか姉の動きが止まったので私は力いっぱい姉を突き飛ばしたらそのまま仰向けで倒れた。

姉は倒れたけどカッターは握ってたのでとっさに私は姉の右手首に置いた膝に全体重をかけて取り押さえた所で、リビングの入口に両親の姿が見えて私は怪我で動転してたのか警察じゃなく「救急車呼んでーっ!!」と絶叫した。

そこまでは覚えてるけど、そこからは気絶したらしく気付いたら病院のベッドの上だった。

その後は警察の人から色々話を聞かれたり自宅で現場検証があったりした。

両親も私に対して気を使ってか姉の詳しい処遇は話さず精神科の判断のもとリハビリ支援施設に入る事になって、しばらく戻る事は無いとだけ聞かされた。
姉の話題を私が進学で家を出るまでいっさいしなかった

家を出て十数年経った今更姉が父伝いに私に会いたいと言ってきたので吐き出しついでに書いた。

数年間は寝てる時に姉が部屋の入口に来てるような気がして飛び起きる事が続いたし姉には二度と会いたくない。

この出来事が私の修羅場。

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