あの人は人違いで殺された?

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

スレチな実話を書いてしまおう。

幼稚園に入る前、2歳年上の兄と一緒に家の周りで遊んでいた。

知らないお兄さん(30前後?)に声をかけられて、3人でくだらない遊びをしていた。

少しずつ『遊びのエリア』がズラされていたらしく、母親のデカイ叫び声で呼ばれたときには家の窓からギリギリ見えるくらいの距離にいた。

「とし君!!何やってんの!道路側はダメこっちで遊びなさい」

母親は僕ら兄弟2人を家の前に戻した。

きっと不審な男を刺激しないよう考えて、僕らを叱るように叫んだのだと思う。

今思えばあのお兄さんは明らかにおかしい。
現代なら即警察を呼ばれていただろう。

それから20年以上がたって、落ちぶれた僕はあるパチンコ屋で働いていた。

店の名物常連であるチンピラ系のおっさんがいる。
40代後半くらいだろうか。

僕がその店舗に配属されてからずっと思っていたのだが、そのおっさんはあの怪しいお兄さんに似ているのだ。

もちろん自信はない。
20年以上も経っているのだから。

ものすごい太い声。
何かの病気なんじゃないかってくらい太い声。

それだけが僕の心にずっと引っかかっていた。

「あんな珍しい声の人ってそうはいないような・・」

ある日、そのおっさんは殺害された。

群馬のある川に絞殺体で捨てられていたのだ。(ググればわかる)
チンピラ風だったこともあり、常連たちはそっち系の殺人だと噂していた。

実際、逮捕された犯人(7名)はチンピラ系だった。

「なんだやはり思い過ごしだったのか」

そう思っていた数年後、殺害の動機が腑に落ちないものであることを知る。(なぜ数年後にリークされたのかは不明)

人違いで殺した、と。

僕は思っている。
その7人の中に『何か』をされた被害者がいたのではないかと。

今ではそれが強い確信になっている。(これ以上詳細は語れないからググって想像してくれ)

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