先祖代々の古い家で見つけてしまった物

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

今住んでいる家を建て替える前、そこには先祖代々の古い家があった。

建て替える前、従兄弟兄弟で探検していたら、知らない部屋を発見。

ワクワクしながらタンスや押し入れ開けていたが、従兄の一人が急に「部屋を出よう」と言った。

理由を聞こうとしたが、とにかく出ようと聞かない。
不満ながらも部屋を出て、とりあえず外へ出た。

何があったのか従兄に聞くと、彼は茶箪笥の中身を見ていたらしい。

すると隠し箪笥があり、好奇心で開けてみたら、髪の毛が一房入っていたらしい。
どう見ても人毛なんだとか。(従兄はお医者)

後から母に聞くとその部屋は大伯父の部屋だったそうだ。

大伯父は私が幼い頃に亡くなっているが、戦時中、急に発狂したように「日本は負ける!戦争はダメだ」と言い出し、特高に連れていかれボコボコにされたんだとか。

旧家の跡取りだと村の名士たちが連名で助命嘆願したおかげで無事釈放。

しかし心神喪失と跡取りはなぜか末っ子の祖父になったそうで。

あの一房の髪の毛。
戦争に行ってない祖父はなぜ持っていたんだろう。

ちなみに戦前、ヨーロッパ旅行には行ってます。

でも生涯独身。
女っけゼロだったそうです(別に同性愛者ではなかったそうだけど)

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