夕食の鍋の中にそれはいた

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

これから鍋の季節になるので私の話をひとつ。

私が小学生の頃だから15年ぐらい前かな。

その日の夕食はネギ白菜大根なんかをいれた野菜のごった煮みたいな鍋だった。

その野菜の殆どは祖母が畑で育てたもの。
それを母が一口サイズにザクザク切っては鍋へ入れグツグツにてからみんなで囲ってつつく、平和な一般家庭の夕食。

何事もなく食べ終え私は鍋の底にたまった汁の上に浮く野菜グズを箸でつついてた。
そこで頭が?になる光景を見てしまった。

今何かいけないものを箸ですくった。
また箸でかき混ぜでみる、たますくった。

その途端今食べ終えたものが全部胃から出てきた。

満腹になり横になってテレビを見ていた父は急に吐き出した私を見て飛び起き私がつまんでいる箸の先を見た。

父「お前なに持ってる」
私「中にいたゴボゴボ」また吐く

それを見た母、中学生の姉、高校生の兄みんなその場で吐く平和な夕食が一瞬で修羅場とかした。

私がはしですくい上げたのは一口サイズに切り刻まれ煮込まれ変色した繋ぐと15~20cmほどある大ムカデ2匹だった。

父だけ冷静で、切り刻まれたムカデを一つ一つつまみ上げ皿にのせる。

父「婆さんにもらった白菜の間か、ネギの青いところにでもいたんだろ、ハハハー」

家族が吐いてる中のんきに笑った父が洒落にならない。

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