校庭に埋まっていた物

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

小学校低学年、今から15年以上前の話。

体育の時間を終え休憩に入り、どうにも喉が渇いたが校舎内の水飲み器は混んでいる事が予想できた為に校庭の隅の人気の少ない水飲み器のある場所へ一人で走った。

そこで一頻り水を飲み、そろそろ教室へ帰ろうかと踵を返した所、自分の足元に何か薄汚れた白いものが埋まっている事に気付いた。

不思議に思ったので好奇心の赴くまま其処を掘った。

校庭の地面は硬く掘り返すのに時間がかかったように記憶しているが、そんな事も厭わずにひたすら堅い地面を指を硬くして掘り続けた。

土から顔を出していた形状から何か卵状のものかと思ったが、掘り進む内に気付いた。もっと細長い何かである事に。

漸くソレを土から掬い出した。
ソレは骨だった。

大きさから考えて人のものだと、当時幼かった自分でもそう確信した。

慌てて教員室へソレを持っていくと、当時の担任の先生はバツの悪そうな顔をして「こういう事も偶にはあるもんよ。早く着替えんと次の授業始まるで」と私の背を押し追い返した。

骨は教員室へ置いて行き、先生に言われるまま「こういう事もたまにはあるものなのか」と納得してその後友達に話す事も無かった。

今思うとあんな所に骨が埋まっていた事、先生の反応、何をとっても不可解な出来事。

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