うちはワンフロア3戸のマンションで、角部屋2つがドアが向かい合ってる。
うちと反対側の角部屋には30代位の夫婦が住んでいて、そこの奥さんは普通に感じよくいつも挨拶してる。
日々、普通の生活を続けていたのだが、ある日からたまに家にいると玄関を開けようとする『ガン』という音が聞こえることがあった。(施錠してるから開かない)
元々がのんきなタチなので、気のせい?とあんまり気にしてなかった。
ドアスコープ覗きにいっても誰もいないし。
しかし、ある時また『ガン』とドアが響いたのでドアスコープを覗くと、お向かいの奥さんが向こう側からスコープに顔を近づけて覗き込んでいた。
ギョっとして玄関を開けて、「どうかされました?」と聞くと動揺もせず「あら?いえいえ」とエレベーターに乗り込むとこだった。
「何かご用事でしたらインターフォン押してくださいね!」と言ったけど、そのまま乗っていってしまった。
なんだろう、気持悪い人。
今までのもあの人だったのかな・・。
そんな風に思いつつまた忘れた頃。
夜に目が覚めて時計を見ると3時半。
トイレに行くのに玄関の前を通った時、『ガン』とまた玄関が響いた。
ほんとにゾッとした。
とくに何をされるわけでもなく、ただそれだけの話でした・・・。
時々思い出すと何だか腹立たしくなってくるので、今度ドアスコープにペンキを塗っておこうかと思っています。
やっぱり人間が一番怖いですね・・・。