おじさんの手が震えていた

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

日常に潜む怖い話をいくつかご紹介。

【オバケになるぞ】
ある日、兄がカブト虫の幼虫を沢山採ってきました。
僕も欲しくなり何処で採って来たのか、聞きましたが教えてくれません。

僕は裏山だと思い、次の日友達と2人で裏山に行きました。
幼かった僕たちは、カブト虫の幼虫がどんな所にいるか判りません・・・。
なので手当りしだいに掘って行ったのですが、もちろん採れません・・・。
僕たちどんどん山の奥に入って行きました。

すると、ちょっと土の色が違う所を発見しました。

「きっとここだよ。」

僕たちは嬉しくなり、掘り出しました。
すると、急に後ろから「君たち何やってるの?」と声がしました。
振り返ると、見知らぬおじさんが立っていました。

僕たちは「カブト虫の幼虫見つけてるんだ」言うと、おじさんは「そんな所には、いないよ。他を探したら」と優しく言いました
でも僕たちは「掘った跡もあるし、きっといるよ」と掘り続けました。
すると、不意に静かな声でおじさんが言いました

「それ以上掘ると、オバケになっちゃうぞ」

おじさんは、ニコニコしてカブト虫の幼虫の取れる所に、手を繋いでつれて行ってくれました。
おじさんの手が震えていたのを憶えています。
今思うと何が埋まっていたのか・・・。
そして、「オバケがでるぞ!」とオバケになるぞ、を言い間違えただけなのかは判りません。
答えは裏山の中に埋まっています・・・。

忘れもしない幼稚園生の時の話でした。

【危険な雰囲気】
名古屋勤務時代の話。
テレクラでGETした子に名前と携帯の番号を教えたんだ。
そしたら、今(AM03:00)から今池のビデオレンタル屋に来てくれという。

そんな時間に営業してる店じゃないし、暗い中てくてく歩いてったんだ。
途中、非通知で携帯に着信。

「おい、さとし(仮名)。」と男の声。

『は?だれっすか?』

「俺だよーさとしー。俺俺ー。」

『俺って言われてもわかんないんですけど。』

「お前、薬もってるだろー?ちょっと分けてくれよー。」

『いや薬なんて持ってないよ?』

とりあえず歩いてって待ち合わせ場所へ。
当然俺一人しかいないわけ。
そしたらフルスモークの白いシーマがゆっくり通り過ぎてった。
んでまた電話。
今度は女の声だ。

「ごめん、わるいんだけどー、そこから北に行ってコンビニに入ってくれないかなー。そこで待ってて。」

しょうがないから歩きましたよ。
周りは道路に座ってる若い子達がちらほら。
んでコンビニに入ったら、また携帯がなった。

「おい、さとしだろー?今から行くからまってろよー」

とりあえず逃げましたよ。
はい。
今池のダイエーのあたりの裏道から特浴跡を走って、走って、広小路通から新栄まで。

一連の事が意味わからなかったけど、洒落にならない事になる?と思って逃げた。

ブログランキング参加中!

鵺速では、以下のブログランキングに参加しています。

当サイトを気に入って頂けたり、体験談を読んでビビった時にポチってもらえるとサイト更新の励みになります!