自分の人生と縁がない

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

夢を見た。

家族でどこかに旅行に行っている夢。
旅行先をぶらぶら見て回った後ホテルにいった。
ホテルに着いた時刻は夕方くらいだったと思う。

空はどんよりと曇っていた。
なぜか俺だけ一人の部屋に泊まるようになっていて部屋に入った。
するとそこには見慣れた光景が。
ホテルの部屋が自宅の俺の部屋とまったく同じだった。

机もベッドもまったく同じ位置にあり、俺はいつも昼間でも部屋のカーテンを閉めるのだけどそこも同じだった。
そこからいきなり場面がとんで俺はベッドの脇で座って壁によりかかりながら漫画を読んでいた。
読んでいた本の内容は覚えてないがなぜかベッドの方が気になり目をやると、ベッドが半分起き上がっている。(俺のベッドは真ん中から起き上げることができソファーみたいにすることができる。)

「あれ?」と思って見ていると起き上がったベッドの下からなにかがゆっくりと出てきた。
それは小学生ぐらいの身長をした人間だった。
髪は長くて腰ぐらいまであった。

顔は髪で隠れていて見えなかったが女の子とわかった。
上半身は何も身につけておらず、女の子なのに腹筋が割れていた。

茶色い半ズボンをはいていて裸足だった。
その子はベッドの下から出てくると俺の前に立ち、ゆっくりと顔をこちらに向けようとしていた。

そのとき凄い恐怖心を覚え、女のような悲鳴をあげたのまでは覚えている。
そこで意識が夢の中から現実に戻った。
俺は目をつぶったままの状態で意識が戻ったので目をあけるのが怖かった。

しかし我慢できず目を開けると・・・そこにはなにもなかった。

「なんだ、何もないじゃないか」と拍子抜けした。

恐怖心もすでになく、時刻も明け方だったのでそのまま起きることにした。
結局その日はなにもないまま過ぎていった。
夜になり、眠くなってきたのでベッドに入ろうとすると昨日の夢を思い出した。

急にベッドの下が気になりはじめた。
ベッドに入っても気になりつづけていたので思い切ってベッドの下を見ることにした。
ベッドの下を見るとそこには小学校の卒業アルバムがあった。
ちょっと安心してアルバムを見ているとそこにあった。
夢に出てきた女の子の顔が。

名前の部分はなぜか黒い油性ペンかなにかで塗りつぶされていた。
急に恐怖心が沸いてきてアルバムをすぐに閉じるとすぐに寝た。

次の日に近所でゴミを燃やしているおじさんの所に行ってゴミと一緒に燃やしてもらった。
あの女の子の名前は結局分からなかった。
なぜ名前がぬりつぶされているかも分からなかった。

友達に聞いて確認する気にもなれなかった。

嫌いだった女の子?
俺はイジメられていた?
昔この女の子とトラブった?

色々と思い出そうとしたが思い出せない。
長い人生・・・名前を塗りつぶしてしまうぐらい自分の人生と縁がない人も出てくるんだな、と少し悲しくなってしまった。

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