3万円がなくなった理由

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

高校生2年生の春、私はバイト代約3万円を机の上に置いたまま学校に行った。
学校まで片道1時間半。
高校を出たのが16時頃なので、家に帰ったのが18時前だったと思う。

帰ってみると、朝机に置いておいたはずの3万円が無くなっている・・・。
とりあえず家族に聞いてみるが、みんな「知らない」の一点張り。
誰かが嘘をついてるんだろうなぁ。
まぁ、一番悪いのはお金を置きっぱなしにしていた自分かもしれないな・・・と思いながら、その日は少しだけ勉強して23時頃に寝た。

次の日、朝6時頃に目が覚め、7時頃に家を出て学校へ。

それから半年後、警察官二人と一人の男がうちへやってきたらしい。
私はその場にいなかった。
対応した祖母が聞いた会話で、内容は大体↓の通り。

警察:「お宅でお金がなくなった事がありませんでしたか?」

祖母:「さぁ、ちょっとわからないんですが。」

警察:「こないだ捕まえた男がお宅で盗みを働いたと自供しているので。」

祖母:「そういえば孫が春頃に『お金が無くなった』と言ってましたが。」

警察:「多分それですね」

と言う感じ。
祖母から聞いた話で、詳細はわからなかったが、その後、警察に詳しく聞いみた。

①:男が金に困る

②:今の所持金で電車で行ける所まで行って泥棒しよう

③:たまたまうちが目に付いた俺の部屋へ

④:3万円発見!

⑤:俺が帰宅

⑥:泥棒焦る→隣の部屋(物置)へ逃げ込む

⑦:泥棒、逃げるに逃げられない→朝、誰もいなくなったのを確認して逃げる

⑧:別件で捕まる

⑨:自供

という感じらしい・・・。
壁一枚隔てた隣の部屋に一晩泥棒がいたってのを後から知って、ずっとガクガクブルブルだった。

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