車の上で脱糞してる奴・・・

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

三年前アメリカに留学してた時の話。

夜の10時頃にアメリカ人の友達から電話でビリヤードに誘われて、待ち合わせ場所のバーにチャリで向かった。
ごくごく普通なアメリカの平凡な住宅街。
100坪ぐらいある様なデカい家が並列に一軒一軒並ぶ様は日本人の俺からしたら新鮮で何度見ていても楽しかった。

ボーと見ながらチャリを漕いでいた途中変なものを見つけ、チャリを止めてしまった。

ニット帽を被った黒人が車にスプレーで落書きをしていた。
明らかに危険な犯罪臭がしたが向こうは気付いてないし、50Mぐらい距離があったから黙って見ていた。

いきなり黒人が服を脱ぎだしたかと思えば車の上に乗っかって糞をした。
あの体勢とあの鈍い音は間違いなかった。
もう行こうとチャリを漕ごうとした瞬間誤ってベルを鳴らしてしまった・・・。

気付かれた・・・!

何かファックファック言ってるのはわかった。
やべーと思いチャリを漕いで離れたんだが、黒人の声が次第に大きくなってる。

走ってた・・・凄く速い・・・!

もう恐くて恐くて立ち漕ぎしながらダッシュで友達との待ち合わせ場所に向かった。
黒人は衰える事がなくひたすら走ってくる。
マジで尋常じゃないくらい速い。

とにかく全速力で走りやっとバーに着いた。
バーの前にはアメリカ人の友達と、ギャル二人が待っていた。
俺は気が動転してたが頑張って説明した。
友達達は笑い俺を馬鹿にするが、恐怖が消えない俺は全く笑えん。
ギャル一人が硬直し「黒人ってあれ?」と呟いた。

いた・・・。

確かにニット帽被った黒人が走ってくる。
もう心臓バクバクだった、絶対に殺されると思った。
危険を察知したアメリカ人の友達はギャルにバーから助っ人呼んでくれと頼み、友達は上着を脱ぎ臨戦モード

黒人がどんどん近づいてくるにつれてさらに驚愕。
下の服を着てない、下半身露出状態・・・。
さすがにアメリカ人の友達も凍っていた・・・。

黒人が俺達の30Mぐらい前で止まった。
アメリカ人の友達が「何のようだ?」と聞く。
黒人は息が荒く返事に答えず俺を睨む。
現場は妙な空気が流れる。

その内バーから体格のいい兄ちゃん達が助っ人に来てくれた。
助っ人が黒人を見た瞬間に大爆笑。

まぁ下半身露出して息きらしてる黒人見たら普通は笑うわな・・・。
周りはバーから出て来たギャラリーで溢れるも黒人は何もせずとにかく俺を睨む。
当然のように騒ぎを察した警察がきて黒人は御用。

後から知った事だがその黒人は先ず殺人歴がある。
次に今回の事件当時、かなりの麻薬を注入しており精神が異常であった事。
最後にそいつは拳銃を携帯していた事・・・。

今はどうなってるか知らんが実際に起きた事件でニュースにでました・・・。
ケンタッキー州の田舎で起きた怖い話。

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