泉ヶ岳での不審者?

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

仙台市立西○小学校の五年生の時にやる野外活動は、絶対に「肝だめし」をやらない。

ある年の野活の時、恒例の肝だめしが行われた。
場所は泉ヶ岳だ。

泉ヶ岳のハイキングコースを暗い中、数人のグループでゴールまで歩く。
で、先生たちが途中、茂みの中とかに隠れて脅かすんだけど、先生たちの配置が終わった頃に、一人の女の先生が悲鳴をあげたんだ。

他の先生達は誰か怪我でもしたか!?と思って駆け付けたらしい。
すると、女の先生は一人うずくまって震えていた。

”どうしたのか?”と聞くと、自分(女の先生)は山の斜面の上の方に隠れて、生徒が来たら降りてきて脅かそうとしていたらしい。
で、ガサガサと茂みを歩く足音がして、もう生徒が来たのかと山の斜面から歩道を見ていた。

そしたら、その先生のいるずっと上の方から、背が異様に高い、鎌を持った男が、凄い勢いで下りて来たそうだ。

悲鳴をあげる先生を見て、男は「薪を取りに来たんだ」と言って、歩道を走っていったらしい。

先生の言うことによると、男は、鎌は持っていたが、薪を入れるザルやカゴなどは、何も持っていなかったし、かなり暗い中から来たのに懐中電灯も持ってなかったそうだ。

その日から、先生たちが嫌がるのと、不審者が出たと言うことで、肝だめしはやらない事になった。

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