不審者=俺

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

日常に潜む怖い系でいくつかご紹介・・・。

【ストレス発散の奇行】
学生の時、俺はストレスが溜まると度々奇行に走っていた。

その時は紙粘土で作ったお面を付けてのっぺらぼうの真似ごとをしていた。
さすがに通報されたら面倒だと思って、人の少ない深夜3時くらいを選び、適当な電話ボックスの中で数時間佇む。
誰が聞いてもキチ行為だろうが、その時だけは現実から離れることができた。

自分自身がオカルトの一部になってるみたいな感じがして興奮した。

で、そののっぺらごっこを場所を変えて何度かやってたんだが、数日後には変質者が出るという噂が立ち始めた。
パトロールしてる人が現われ始め、潮時かと思って俺はその遊びをやめた。

それからは普通に生活していたんだが、ある日、学校で先生から話があった。
どうやら近所で刃物を持った不審者が捕まったらしい。
てっきり不審者=俺だと思っていたので、驚いたが本当に恐ろしいのはその後だった。
そいつが捕まったのはちょうど俺がのっぺらごっこをしていた深夜3時頃だったそうだ。

もし、あのまま続けていたら・・・。

【ホームレスの最後】
霊とかじゃ無いけど、自分が怖かった話。

自分の家の最寄り駅はホームレスのたまり場になってて、駅周辺には夏場なんかはホームレスが道沿いによく寝てる。
で、よく使うコンビニのそばにそこが持ち場?なのか、ワンカップ片手にしてるおっさんホームレスがいて、そのおっさんの前を通るのが日常だった。

けど、ある日からだんだんと、そのおっさん太ってきてた。
なのに格好がみすぼらしくなってって「変だなー」と思ってたんだけど、じろじろ見るのもキモチワルイし、臭いし、いつも通り避けて通ってた。

しかし、ある日おっさんがおもらししたのか、道路に変な水が流れたような線がついてて、「うわーー」とか思ってたんだけど、その翌日おっさんがいなくなってた。

あとで駅前のタクシー乗った時運転手に聞いたら、そのおっさん死後1週間くらいたってたらしい。
腐乱死体の傍を毎日通ってたってこと・・・。

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