私の人生訓・・・

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

去年の秋、名古屋から木曾の開田高原へ行った時の話です。

友人3人が先に開田高原のペンションへ行っているので、用事があった私だけ後から車で開田高原へ向かいました。
南木曽まで来た時、既に夜9時を回っていたので友人に今いる場所と、遅くなることや先に寝ていてくれと携帯で連絡しました。

南木曽から山に入って行きますが、凄い霧が出てきて視界が悪くなってきました。
山中の道は霧が発生していることもあり、とても不気味でした。

CDをガンガン鳴らして気を紛らわせて走っていると、道端にバス停があって人が一人立っていて手を上げています。
驚いて私は車を停めて見るとコートを着て襟を立て襟巻きで顔を覆った中年の女性です。
窓を開けると、女性は車に寄ってきて「南木曽まで乗せていってくれ」、と言います。
開田高原は南木曽と反対方向だから無理だと言うと、なんしろ人家がある町まで送って欲しいというので乗せました。

私が開田高原に向かっていることを話すと中年女性は麓のコンビニなど、お店で降ろしてくれと言うのです。
私は了解して車を走らせその女性と世間話をしました。

霧が激しく出ている場所はまるでミルクの中にいるようで視界が効きません。
中年女性は自分の生い立ちや趣味などイロイロな話をしてくれるので、気がまぎれてはいましたが、しばらくして、中年女性が私に「乗馬の経験はあるか?」と聞いてくるのです。

私は乗馬の経験はないので、無いと答えると、その中年女性は自分は乗馬が好きでよく馬に乗るのだと話だしました。
乗馬の方法には英国スタイルとウエスタンスタイルがあるなどなど・・・私がうんうんとうなずきながら聞いていると、中年女性が話を止め私の方を向いて「でも、乗馬は危険なんですよ。落馬をすると・・・」と、急に言うのです。

中年女性は続けて「私も落馬したことがあって・・・」と言うので、私が「お怪我はしないのですか?」と言うと中年女性は「ひどい怪我をしてしまって・・・」と言いながら襟巻きを外したのです。

中年女性は自分でルームライトのスイッチを押しルームライトを点灯させたんですね。
そして顔を見ると右頬から側頭部にかけてかなり酷い挫滅傷が見えました。
驚いた私は直ぐにルームライトを消して麓の町まで爆走しましたよ。

山をおりて麓の町中にポリボックスを発見したので、直ぐに車を止め中年女性と共にポリボックスに入り警察官に状況を話しました。

中年女性が言うには、自分は精神を病んでいて病院に行きたいとのこと。
中年女性をポリボックスにおいて私は開田高原に向かいました。

私の人生訓。
①保証人に絶対にならない。
②ヒッチハイカーは絶対に乗せない。

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