頭部切断の危機

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

つい先週の話。

友達の家で遊んだ帰りにエレベータの故障に遭遇した。
ドア横のボタン押したら即扉が開いたんだが、エレベータの中身?が来てない状態・・・。

一瞬「おぉっ!?」ってなったけど、その時は特に怖くはなかった。
珍しい事もあるもんだ、でもこれあぶねーな、程度の認識だった。

そんで危ないのはわかってたけど滅多に見れるもんでもないし、と思って少し距離取ってエレベータの空洞眺めてたんだ。
中は勿論照明とか無いし真っ暗で見えづらかったけど、マンションの廊下の明かりでパイプみたいな太い配線とか見えたしそれ眺めてた訳よ。
そんで、ちょっと見づらいなー、なんて目を凝らしてたらいきなり上からエレベータの箱が凄い速度で下に落ちてったんだよ。

音も何も無かったから全然反応出来なかった。
鼻先5cmくらいをカスめていきなりゴッ、て上から下に凄いスピードで落ちてった。
そこで俺は完全にビビってとりあえず友達の部屋に大急ぎで戻ろうとしたんだけど、そこで後ろから「チンッ」って音がした。

その音につられて振り向いてみたら、何事もなかったように今まさにエレベータのドアが開く瞬間。
勿論俺が振り向いてからドアが閉まるような時間は無かったし、ドアが閉まった気配も全くなかった。
もう完全に混乱して白昼夢でも見たか狐に化かされたような気分だった。

そのエレベータのドアは暫く待った後何事も無かったように閉じた。
結局俺は友達の部屋には戻らず、エレベータも使わずにさっさと階段で家に帰ったんだが、もしあの時、物珍しさで空洞の「下」を見ようとしてたら、・・・と思うと未だに背筋に寒気が走る。

エレベータの管理会社とかに連絡した方がいいのかって迷ってるけど、多分上手く説明出来ないだろうから何も見なかった事にしようと思う。

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