能のお面を被るイタズラ

カテゴリー「怨念・呪い」

知り合いが実際に体験した話です。

仮にAさんとします。
高校を卒業してすぐの3月のことです。
Aさん・Bさん・Cさん(3人とも男)で遊んでたそうです。

夜になりお金も無かった3人は、肝試しに行こうと盛り上がりました。
軽井沢の自殺の名所と言われてる橋に行き、車から降りて橋を歩いて渡ったりしたけど、心霊スポットにありがちな”イヤ~な感じ”なんてのも無く・・・そのまま帰る事にしました。

すると橋と少し離れた道沿いに鳥居があったので、不完全燃焼のAさん達はそのまま鳥居の方へいきました。
鳥居はかなり古い物で、周りには枯れ木が建ち並んでいるのですが、鳥居の間には幅1m位の木の生えてない山道があり、上り坂になってたそうです。

3人が鳥居をくぐり山道を登って行くと、すぐに小さい神社がありました。
神社には鍵が掛けてなかった(壊した?)のか、扉が開きました。
神社の中には木の箱があり、箱の中には『能のお面』が入っていたそうです。

Aさんはこの時”イヤ~な感じ”がして、「帰ろう」と言いましたが、Bさんはふざけて「うぉ~!」なんて叫びながら『能のお面』を顔にあてがって遊んでました。
その後、3人はお面を箱に戻し「収穫有り」とばかりに満足げに車に戻り帰りました。

それから車を走らせてると、前方を女性が一人で歩いてます。
その辺には民家も無く、変だな~と思いながらも気になったのでで声を掛けてみることに。

体験者:「お姉さんどうしたの~?」
女性:「彼氏とドライブしてたんだけど喧嘩しちゃって降ろされたの。」
体験者:「ヒドイ男だね~良かったら俺等が送ってあげるよ。」
女性:「ホント?お願いします。」

女性を後部座席へ。

Cさん運転・Aさん助手席・Bさんと女性が後部座席で発進。
Bさんと女性は話も盛り上がりイイ感じで、Aさんも後ろを向いて会話に参加して車内は楽しい合コンと言った感じでした。
が、Cさんだけは会話にも参加せず、青白い顔でもくもくと運転しています。

不信に思ったAさんが「どうした?」と聞くと、前を向いたままか細い声で「か・が・・み・・・か・が・・み・・・」とCさん。
Aさんがルームミラーを覗き込むと・・・後部座席の女性がさっきの『能のお面』を被っている・・・。
振り返ると普通の女性どけど、鏡で見るとお面を被っている・・・。

怖くなったAさんが「あっ用事思い出した!悪い!降りてくれる?」と切り出すと、BさんはAさんが気を使って二人きりにしてくれるのだと勘違いして、止めるのも聞かず女性と共に降りてしまいました。
Cさんはとにかく怯えてて、即行で車をだしました。

1時間程して、正気になったAさん・CさんはBさんを降ろした所へ戻りましたが、そこには気を失って倒れてるBさんが・・・。

Bさんはそれ以来気が狂ってしまい、今も精神病棟にいるそうです。

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