ずいぶん前に他スレに書かれていた話があった。
話の趣旨は、『ほこらから出てきた何か気持ち悪いモノに追いかけられた』とかいう話。
”その”『ほこら』の近所の私はその書き込みで、「ああ、あそこだ」とすぐに分かった。
で、その書き込みがあった翌日、通り道なので見てみた。
しかし、その祠・・・。
知る限りはいつも鍵がかかっていて、開いてるはずがない・・・。
作り話しかーと思ったが行ってみた。
すると、その祠にかかっていた南京錠が壊れて地面に落ちていて、扉が開いていた。
気付くと近所のじいさんが近づいてきて、「壊したのはあんたか?」と訊く。
俺は「素手で無理ッスよw」というと、「だろうなあ・・・まずいなあ・・」と。
俺は「ここ、何なんですか?」と聞いたら、「昔、物の怪を封じて、その後開けたことがない」と、中を見せてくれた。
南京錠がかかった観音開きの中に、もう一つ観音開きの扉があって、そこにはお札が貼られている。
いや、正確には、貼られていた、と書いた方がいいかも。
無惨に破れ、開いていたからだ。
じいさん:「まったく、悪戯にしても酷いなあ。・・・まあでも、もうここに物の怪は戻ってこないだろう・・・」
俺:「どうしてですか?」
じいさん:「封印されていた場所に帰るか?わざわざ。まあ、開けたヤツについていったんだろうなあ。・・・もう無意味だな、これ」と。
今でもその祠はあるが、開けっ放し。
万一帰ってきたときの為に開けてあるらしい。
その土地の所有者すら今は不明なので、これ以上の詳細は解らずだが、なんとも気持ち悪い。
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