実家の近くのペット霊園

カテゴリー「怨念・呪い」

知り合いの話。

彼の実家の裏山には、昔から小さなペット霊園がある。
そのせいか、家の中に犬が通る道があるのだという。

彼の部屋は一階だ。
玄関から一直線の廊下の突き当たりにあり、部屋の外からはすぐに山が始まっている。
夜になると時々、外の廊下からタッタッタと何かが部屋に滑り込んでくる。
引っ越してきたばかりの頃は、さすがに飛び起きて布団の周りを確認していたが、気配はすれど何の姿形も見えない。
そのうちに慣れてしまい、今ではまったく気にならなくなったという。

なぜ犬とわかるのかと聞くと、フンフンと匂いを嗅ぐ音がするだからだと。
寝ている彼の頭をしつこく嗅ぎ回って、飽きると山の方に向かうのだそうだ。

近所には猫の道もあったらしい。
夜中になると台所で、ニャアと餌をねだるような泣き声がしたと聞く。
家人が不憫に思ったのか、床には餌を入れた小鉢が置いてあったらしい。

その家は随分前に取り壊されたので、今でも道があるのかは不明だそうだ。

ブログランキング参加中!

鵺速では、以下のブログランキングに参加しています。

当サイトを気に入って頂けたり、体験談を読んでビビった時にポチってもらえるとサイト更新の励みになります!