怖くなくて変なおっさんの話を投下する。
若干スレ違いだけど俺は怖かったかもw
俺の友達のヘンな知り合いの話。
俺がちょっとした怪現象(夜中に人の気配がする、トイレの電気がついたり消えたりする、パソコンデスクにだれかいた形跡があるなど)に悩まされてるって聞いた友人が、あるおっさんを紹介してくれた。
普段は郵便局に勤めてる・・・っておっさん言ってたけど、アポ取った夜に友人と来てくれた。
部屋に来るなり「あらま」と一言。
部屋中の窓、扉、引き出し、押入れ全部開けながら、「なんや変なもんおらはるな」「たたりゃせんけど好かれとるわ」「さいきん?ずっと?」、みたいにいろいろ聞きながら部屋中開けて回った。
全部開き終わったら「まぁ、こんくらいやったらなんとかなるわ」「ちょっと掃除するで」って真っ白い箒?みたいのをだしてきて今度は開けたとこの開口部を全部掃きだした。
で、部屋の一番奥、俺が勉強部屋に使ってるとこなんだけど、そこで「ちょうどええとこあるわ」って、そこの押入れで今度は真っ黒い紙を開口部にペタペタ貼った。
そして「ほなおれが先に入るから、一回閉めて中から合図があったら、戸をトントントトンって叩いて名前フルネームでいうてからはいってきて。まぁ、面接やとおもって手順間違えんようにしてな」って押入れに入っていった。
正直こっちのが怖くなってたけど、中からは祝詞?独り言かわかんないけど「~かみの・・・~なの・・・」って20秒くらいあってその後パンパンって拍手の音がした。
友人が目で促したのでふすまをトントントトンと叩いて「山田太郎です」っていって入っていった。
押入れの中は妙にひんやりして、それでいてなんだか広く感じた。
「よし、いまからいくつか質問するで。正直に答えてや。誰にもいわへんし誰にもわかれへんからな」
真っ暗の中カウンセリングをうけてるみたいで変な気持ちだった。
おっさん:「最近、女の子にひどいことしたやろ」
俺:「はい」
押入れのふすまがガタガタ揺れ始めるけど、ここにいれば不思議と安全と思えた。
おっさん:「後悔してるか?」
俺:「あんまり。原因は向こうですし」
おっさん:「そうか。じゃあ恨んでるか?」
俺:「あんまり。俺も恨む筋合いないし」
おっさん:「そうか。#$%&?(聞き取れなかったけど理解できた)」
俺:「はい、そうします」
おっさん「よろしい。くだんあずかりもうす。#$&”#$%てあずかりもうす」(聞きなれない言葉)
パンパンって拍手の音で『はっ!』と、した。
いつの間にか押入れから出てた。
部屋中にこびりついてた妙な嫌悪感もなくなった。
おっさんは、「はあ若いモンはヨゴレゴトがキレイでよろしいわ」って意味不明なこと言ってたけど、俺が出した感謝の缶コーヒーを1本飲んで明日も仕事だからって帰っちゃった。
友人に聞くとおっさんは遠い親戚で『やつまのもり』だかってミドルネーム?がある人。
こういうことを解決する専門の人らしい(郵便屋さんじゃないのか?)
解決したので文句を言えた筋合いじゃないんだけど、世の中変わった人がいるんだなと思い知らされたよ。