「キューピットさん」に呪われる

カテゴリー「怨念・呪い」

従兄弟の話、その1。

従兄弟で4歳頃から普通に見たり聞いたり話したりできる子がいて、これはその子の話。

私は小さい頃から怖がるのも怖がらせるのも大好きだったが、従兄弟がそうヤツだと知ったのは10年程前の事。

従兄弟が小4あたりで私が小6の時に従兄弟の家へ泊まりがけで遊びに行くと、従兄弟が顔に青タンを作っていて大笑い。
どうしたの?と聞くと、叔母さんが「一昨日喧嘩したのよ」と教えてくれた。

なんでも従兄弟の学校で「キューピットさん」が流行っていて、男子数人が遊んでる最中に、従兄弟が突然「キューピットさん」を破ってしまった。
そしてその男子達からボコられたらしい。

何故そんな事をしたのか?と先生に聞かれても、従兄弟は答えない。
とりあえずみんなに謝ってその場は一件落着だったらしい。

その日の夜になって私が聞いても、やはり従兄弟は教えてくれない。
しかし、まあその頃私はエロガキで、従兄弟の布団に入ってムフムフしようしてヤツを起こそうと思った時だった。

ギリギリギリッという聞いたことのない音がして驚いたら、従兄弟が目を見開いて歯ぎしりしていた。
ひきつけかと思いびっくりして従兄弟の肩を掴もうとしたら、バンッと激しくはねのけられて「うわっ!」と叫んでしまった。

なにするのか?と思って従兄弟を見て背筋が凍った。
従兄弟は手なんか動かしてなくて、布団もそのままだった。

腰を抜かしていると、従兄弟は目をギュッと閉じて「ウウッ」と唸って、「はぁ~・・・・・・」と変な息を漏らしてムクリと起きて、「大丈夫?」と、肩で息しながら言った。

大丈夫もなにも・・・・・・と思ってたら、私の声を聞きつけて叔母さんと叔父さんがやってきた。

私には目もくれず叔父さんが怖い顔して従兄弟を抱き起こし、叔母さんは従兄弟のパジャマを脱がして足とか背中とかを調べていた。

従兄弟は首の付け根が真っ赤になっていた。
私はそれを見て、腹がきゅーっと痛くなった。

その時はパニくってわけがわからなったが、後でしつこく聞いたら、従兄弟は面倒臭そうに「首絞められたんだよ」と言った。

怖くて「誰に?」と聞けなくて、一月後あたりにまた聞いたら、従兄弟はちょっと考えてから、「キューピットさん」と言った。

キューピットさんは絶対やるまいと思った・・・。

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