その一族を人柱にして殺害

カテゴリー「怨念・呪い」

下手したら特定されるから、こんなことを書いていいのか、わからない。

私は地元一体を治める土地神に仕える神主の家系に連なる血筋らしい。
まぁ端っこのピーも良いところの傍系なので、私有の神社を持っていても神事は近所の神主に出張してもらってる。
だが稀に先祖帰りが生まれる。
私もその一人。

まぁ、若かりし頃失業中だった祖父も呪術師もどきの仕事をして日銭を稼いでいたりするわけで、決して霊感がない者がいないわけではない。
私はほとんど見えないのだが、霊と話をしたり、心霊スポットに行くと幽霊が逃げたりする。
つい最近まで、独り言が多く(今でも時々ある)不気味がられる事この上ない。

だが怖いものもある・・。
それは旅行先で夜毎に襲ってくる男の霊。

実家を離れて旅行に行くと毎度変な男に犯される。
ちなみに最初は11歳の時だった。

何故にと思っていたのだが・・最近妙なことが切欠で理由を知ってしまった。

それは私に憑いている霊を追っかけていた男の霊らしい。
土地神様に聞いたのだが、私に憑いている霊(以降、仮名:K子)は私と同じ顔をしている。
K子は土地神様に神主の一族で本来なら巫女として仕えることを望まれていたが、分家出身だったため、本家に遠慮して土地神様には職人として仕えた女性だったらしい。

何かと襲ってくる男の霊は大昔にK子に恋焦がれた呪術師でK子と知り合った時K子は既婚で一女の子持ちだったが、決して女性らしいと言えない性格のため夫とは別居状態。
K子も一族も望んだ相手ではないので、K子は別居生活を楽しんでいたらしい。

そんな彼女に恋をした男がいた。
その男は呪術師で最初は呪具に使う道具を製作してくれるよう彼女に注文にくるだけの職人と客の間柄でしかなかった。

彼女の作る呪具はその筋の人には喉から手がでるほど重宝されるものだったとかで、最初は彼女を私物化するために近寄ったが、やがて彼女に恋焦がれるようになったらしい。

K子に言い寄る呪術師は多くいたので、相手にもしなかったのだが、その呪術師はなんと夫とその一族を人柱にして殺害してしまった。

彼女は命からがら魔の手を逃れたのだが、3人いた娘も2人が逃亡中に死亡、異郷でひっそり暮らすことにした。

異郷で彼女は再婚して新しい生活を築いても呪術師は彼女を付け狙った。
2人目の夫が助けてくれたのだが、夫が天寿を全うした後に娘婿に最初の夫との間に生まれた娘と2人目の夫との間に生まれた息子を殺害されて死亡した。

それを知った呪術師はK子の娘婿を殺害、自分の命を懸けて反魂の法を用いてK子を復活させた。
それだけでなく、彼女が仕えていた土地の神が彼女を取り戻しに来ない様に彼女が仕えた神に大量の人柱を建てて封印した。

呪術師は目論みは転生を繰り返してもK子と共に暮らすことだったらしい。
だが激怒した神様は神主一族を動員し、自身への封印を解除、K子を取り戻したのだが・・・呪術師は怒りのあまり祟り神と化し、K子の血筋の者に霊能力を全て封印し、再び彼女を連れ戻すことを狙っているらしい。

そして、連れ戻すべく土地神様のお膝元を離れた旅行先で殺害を狙ったものの報復されたので、せめて・・と同じ顔をしていてK子が憑いている私を襲ようになったらしい。

これを知った切欠は突然霊感が付いてしまい、パニックに陥ったときに土地神様と土地神様に仕える神主家系の親戚が教えてくれました。

なんでも、K子の血筋に懸けられた封印が完全に解けた関係だったそうです。

ちなみにK子曰く「あの呪術師?大っ嫌い。あの方(土地神様)を恐れて私を監禁してばっかりだったじゃない。貴女は私の記憶を覗いたのでしょう。だったらあの男との生活がどんなものだったか知っているはず。」

彼女の記憶を覗いた限りでは、転生した呪術師は転生した彼女を監禁して呪具を強制労働させてに作らせていましたが、一方で彼女を喜ばせるべく、どんな些細な望みを叶えるべく奔走し、可能な限り贅沢生活をさせていたようです。

呪術師は彼女に恋をしたのか、利用したかったのか、どっちなのでしょうね・・。

K子はその男を撃退して、ひっそりと暮らしたいそうです。
土地神様は私を自分に仕える巫女にさせたいのでひっそり暮らせるか微妙ですが・・・。

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