神社の上に家を建てた結果

カテゴリー「怨念・呪い」

呪い・祟り関係の話を2つ程・・・。

【いつ死んでもいいように生きろ】
実家を改装する際に重機で庭を掘ったら、お地蔵さんがざっくざく出てきて死ぬほどびびった。
何事かと思ってジイさんに尋ねたら、実家が建ってた場所ってのが昔神社だったらしい。
それを別な場所に移す金も人員もいないからってんでそのままぶっ潰してその上に家を立てたと。

神社を潰す際にもお清め(?)みたいなのも地魂祭みたいなのもやらず、家を建てた後になってやたらと親族で人死にが出るからと、近所の巫女にお祓いにいったらしいんだけど、その巫女にもどうやらお手上げされたらしい。

なんとか「本家筋に生まれてくる長男だけは守ってくれ!」とひい爺さんが頼み込んで、別の拝み屋を紹介してもらい一応お祓いはしてもらったものの、紹介先の拝み屋がひい爺さんの言葉をその通りに受け取ったからか、建ってた神社が延命地蔵を祀ってたのがよくなかったのか、本当に産まれてくる子どもは軒並み本家筋の長男しか長生きできない・・・。

多分平均寿命にしたら20歳にならないくらいだもんで、最近二十歳を迎えた俺はやたらと親やら親戚に「おまえは次男なんだから、いつ死んでもいいように生きろ」とか言われるようになってしまった。

ご先祖さん・・・なんてことをしてくれたんだ。
次男に生まれたことが凄い悔しい。

【蛇神の化身】
うちは田舎の旧家なのだが、庭に先祖代々祀られてきた小堂がある。
小堂の中には蛇神の化身を祀っているらしいが、おれは見たことがない。
蛇神の化身は家の守り神で、大事に崇めていれば家は栄え、有事の際には手を差し伸べてくれるとか。

たとえば、屋敷が火事にみまわれた時、火消の若い衆が駆け付けるより早く、20人ほどの若い男たちが現れ、あっという間に火を消し、立ち去ったという。
さほど大きな村ではなかったのだが、その若者たちは全員見覚えのない顔だった。

戦時中、深刻な食糧難に襲われたとき、どこからともなく20人ほどの若者がたくさんの荷物を抱え、うちに訪ねてきたという。

「贈り物です」、とだけ告げて、若者たちはすぐに去ったという。

荷物は米、醤油、味噌、塩、砂糖やマッチ等の必需品からたばこの葉まであったというが、これが3日間続いた。

当時の主人は気前よく、村で生活に困っている家にこれを配った。
おかげで村からは餓死者や身売り等の不幸は出なかった。

しかし、蛇神の化身をないがしろにすると恐ろしいことが起きる・・・。

ある時、当時の三男が酔って小堂に小便をかけた。
三男は酒癖が非常に悪く、また、信仰心のかけらもないような人物だった。

翌日より三男の局部はパンパンに腫れ、1週間もたず狂死した。
また、その嫁、3人の子供も次々に不幸な死を遂げたという。

今もこの不思議な小堂はきれいに掃除され、家の庭にたたずんでいる。

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