※このお話は「渦人形(前編)」の続きです。
E介が帰ってきた日の夜、俺が自分の部屋で寝転がってメールしていると、一瞬「ホホホ・・・ホホホ・・・ホホホ・・・」というあの声が聞こえた気がした。
びっくりして起き上がりカーテンを開けて外を見たりしたが、いつもの景色で何も無い。
俺は「気のせいかな?」と起き上がったついでに1階に飲み物を取りに行くことにした。
俺の家はL字型になっていて、自室は車庫の上に乗っかるような形になっている。
冷蔵庫からペットボトルのお茶を取り出し2階へ上がると、丁度階段を上がったところの窓のカーテンの隙間から僅かに自室の屋根の部分が少し見えた。
すると屋根の上に何かがいる・・・。
この前あんな事があったばかりなだけに、ビビりまくった俺が窓からカーテンを少し開けて外の様子を覗くと、屋根の上に和服を着た子供が両手を膝の上にそろえて正座しているのが見えた。
それだけでもかなり異様な光景なのだが、それだけではなかった。
子供は体を少し前かがみにして下を覗きこむような姿勢なのだが、首のあるはずの部分から細長い真っ直ぐの棒のようなものが1mほど伸びていて、その先にある頭が俺の部屋の窓を覗き込んでいた。
「ホホホ・・・ホホホ・・・ホホホ・・・」
声も窓越しにわずかに聞こえてくる。
俺はあまりの出来事に声も出せず、そのまま後ずさりすると1階へ下りた。
寝ている親を起そうかとも思ったが、これで起してあれがもういなかったらそれこそ恥ずかしい・・・。
その時なぜかそう思った俺は、そのまま1階のリビングで徹夜した。
たしか朝4時過ぎまで「ホホホ・・・」という声は聞こえていたと思う。
翌朝、恐る恐る部屋に戻ってみたがあれはいなくなっており、室内にも特に変わった部分は無かった。
その日の昼頃、自宅の電話に顧問の先生から電話があった。
この前の件で話があるからすぐに来いという。
昨晩のこともあった俺は、嫌な予感がして大急ぎで学校へと向かう事にした。
学校へ到着すると、生徒会などで使っている会議室に呼ばれた。
会議室に入ると、A也、B太、それにC広とD幸までいる、更にうちの学校とC広たちの学校の顧問の先生たち、それと見た事の無いおじさんたちも数人いた。
まず顧問の先生のうち1人が話し始めた。
要約すると、E介にまた同じ症状だでたらしく、とある場所に運ばれたらしい。
そして、俺達に「昨夜おかしな事はなかったか?」と聞いてきた。
俺はすぐさま「昨夜のあれ」を思い出し、「あのー、深夜になんか変なのが俺の部屋を覗き込んでるのが見えて・・・」と事情を話した。
A也、B太、C広、D幸には特に異常はなかったらしい。
するとC広が「そういやお前(俺)さ、あの家の中で階段の上眺めながらボーっとしてたよな?あれ関係あるんじゃないか?」と言い出した。
そういえば・・・。
俺はあのときの事を思い出し、皆に「あの時さ、変な笑い声みたいなのと、なんか子供の姿見たよな?」と聞いてみた。
しかしみんなは、声はずっと聞こえていたけど子供の姿は最初のドアのところで見ただけで、家の中では見ていないという。
俺達がそんなやり取りをしていると、さっきまで黙っていたおじさんが事件の詳細を話し始めた。
非常に長い話だったので要約すると・・・。
俺達がで会ったのは、『ひょうせ』と呼ばれるものらしい。
これはあの土地特有の妖怪のようなもので、滅多に姿を見せないが、稀に妊婦や不妊の家の屋根に現れて笑い声をあげるらしい。
そうすると妊婦は安産し不妊の夫婦には子供が産まれるという、非常に縁起の良いものだそうな。
ただし、理由は全く解らないが、数十年に一度なぜか子供を襲い憑り殺してしまうという・・・厄介な存在でもあった。
ちなみにあの家は全くいわくも何もなく、ただ『ひょうせ』が偶然現れただけの場所なのだが、『ひょうせ』が子供を憑り殺そうとした場合、それに対する対抗策があり、『ひょうせ』が最初に現れた場所に結界を作り封じ込め、簡易的な祠をつくって奉ることで殺されるのを防ぐ事ができるらしい。
合宿所から帰る直前、俺達が見たのはその封じ込め作業だったわけだ。
おじさんは続けて、ただ今回は何かおかしいのだという。
普通祠をつくって奉ればそれで終るはずなのだが、今回はどういうわけだが逃げられてしまってE介がまた被害に遭い、しかも俺のところにまで現れている。
それに、そもそも現れるだけでも珍しい『ひょうせ』が自分達の村とその周辺以外に現れるという
のも全く前例がないうえに、『ひょうせ』が前回子供を襲ったのは20年ほど前で、早すぎる・・・のだそうな。
ただ、おかしいおかしいといっても現実に起きてしまっているのだから仕方が無い。
俺達は学校で村から来たお坊さんに簡易的な祈祷をしてもらい、「お札を貰って君たちはこれで大丈夫だろう」、と言われ帰された。
ちなみにE介に関しては、暫らくお寺で預かって様子を見て、その間にもう一度祠を建てて『ひょうせ』を奉ってみるとの事だった。
学校から帰された俺達は、各々迎えに来ていた親に連れられて帰る予定だったのだが、話し合ってひとまず学校から一番近い俺の家に全員で泊まることにした。
安全と言われていてもやはり不安だし、全員でいたほうが少しは心細く無いと思ったからだった。
その夜、俺達が部屋でゲームしていると『コン・・・コン・・・コン・・・コン・・・』と窓を規則的に叩く音がした。
さっき説明した通り、俺の部屋は車庫の上にあり壁もほぼ垂直なので、よじ登って窓を叩くなどまずできない。
しかも、その窓は昨晩例の子供が覗き込んでいた窓だ・・・。
状況が状況だけに全員が顔をこわばらせていると、B太が強がって「なんだよ、流石に誰かの悪戯か風のせいだろ?」とカーテンを開けようとした。
俺は大慌てでB太に事情を話しカーテンを開けるのを踏みとどまらせた。
窓を叩く音はまだ続いている。
D幸が「やっぱ正体確認したほうがよくね?解らないままのほうが余計こえーよ・・・」と言ってきた。
確かに何かその通りな気がした。
なんだか解らないものが一晩中窓を叩いている状況なんてとても耐えられそうに無い。
俺達は階段のところまで移動し、カーテンを少し開けて隙間から俺の部屋を見てみた。
いた・・・!
昨日のあれが・・・。
やはり昨日と同じように首をらしき棒を伸ばし、窓から俺の部屋を覗き込んでいる。
そして、時々『コン・・・コン・・・』と頭を窓にぶつけている。
「ホホホ・・・ホホホ・・・ホホホ・・・」
例の抑揚の無い笑い声のようなものも聞こえてきた。
音の正体はこれだった。
異様な光景だった。
そして、昨日は気付かなかったが、あれは子供と言うより和服を来た人形のようだった。
頭が窓にぶつかる音も、人間の頭と言うより中身が空洞の人形のような音だ。
C広が「ひょうせって今日もう一度封じ込めたんじゃねーのかよ・・・」と呟いた。
その時、俺の親父が騒ぎに気付いて「お前ら何やってるんだ?」と階段を上がってきた。
その時、その声にびっくりしたA也が思わず腕を窓にぶつけて『ドン!』と大きな音を立ててしまった。
”それ”の棒の先にある頭だけがカクンッという感じでこっちを向いた。
俺達は顔をはっきりと見た。
”それ”はおかっぱ頭で笑顔の人形だった。
ただし、ただの人形ではない・・・。
顔は人形特有の真っ白な肌なのだが、笑顔のはずの目は中身が真っ黒で目玉らしきものが見えない。
口も同じで、唇らしきものもなくそこにはやはりぽっかりと真っ暗な三日月状の穴のようなものがある。
それでも、目や口の曲線で「にっこり」と言う感じの笑顔なのが解るのが余計に不気味だった。
親父が「だからお前ら何やってるんだ?」と窓のところに来てカーテンを全開にすると、それはサッ!と屋根の影に隠れて見えなくなった。
が、親父にも一瞬「何かがそこにいた」のは解ったらしい。
親父は大慌てで1階に降りると、携帯でどこかに電話をし始めた。
どうやら昼間祈祷をしてくれたお坊さんやおじさん達の連絡先を聞いていたらしく、そこと顧問の先生のところに電話しているらしい。
その後、影に隠れたきり”それ”は二度と姿を現さなかった。
朝になり、昨日のおじさんたちや顧問の先生などが俺の家に来た。
とりあえず異常事態ということで、全員を合宿所近くにあるお寺まで連れて行くという。
みんなの親たちも俺の家に来たのだが、おじさんが「被害が更に拡大するといけないから親御さんは来ないほうがいい」と言うことで、行くのは俺達だけになった。
俺達は着の身着のまま車に乗せられ出発した。
昼前にお寺に到着した。
お寺に入ると、ジャージ姿でゲッソリとした感じのE介が俺達を出迎えた。
E介によると、あれから色々あったがなんとか今のところは助かっているらしい。
本堂に入ると、お坊さんと昨日のおじさんが昨晩の出来事を詳しく教えてほしいと言ってきた。
俺達が順番に状況を話していると、人形の姿の説明のところでおじさんが「ちょと待った、人形?首が長い?何の話をしているんだ?」と驚いた顔で言ってきた。
そして、俺達が昨日みた人形の姿を改めて説明すると、お坊さんが「いや、これはひょうせじゃないぞ、どうなってるんだ?おかしいとおもったんだ、色々辻褄が合わない」と、2人で話し合い始めた。
そして、暫らく話し合った後俺達に状況を説明してくれた。
結論から言えば『ひょうせ』に憑りつかれていたというのは全くの勘違いで、どうも俺達に付き纏っているものの正体は全く別の何からしい。
俺は「今更それはねーだろ・・・」と思った。
おじさんが続けた。
最初状況を聞いたとき
・子供のような姿
・笑い声
・生徒がおかしくなって笑いながら泣いている
・村の近く
と言う状況から「ひょうせ」だと思ったらしいが、どうも今詳しく話を聞いてみると、ひょうせのしわざと症状は似ているが、姿形がまるで伝承や過去の目撃証言と違うらしい。
そもそも『ひょうせ』というのは、子供くらいの姿をした毛むくじゃらの猿のような姿で、服も着ていないしおかっぱ頭でもないし、当然首も伸びたりしないようだ。
笑い声も俺達の聞いたようようの無い機械的なものではなく、笑い声といっても猿の鳴き声に近いとの事だった。
俺達は途方にくれてしまった。
ぶっちゃけこの寺に来れば全部解決すると思い込んでいたのに、今更「なんだかわからない」ではどうしたらいいのか・・・と。
室内が重苦しい雰囲気になり、皆しばらく沈黙していると、お坊さんがこう言ってきた
「とりあえず何か良くないものがいるのは間違いない、少し離れたところにこういう事に詳しい住職がいるので、その人を応援に呼んでくる。暫らく皆座敷で待っていてほしい」
そういうと、車に乗りどこかへ行ってしまった。
俺達は座敷に通され呆然としていた。
おじさんはしきりにどこかへ電話をし、かなりもめているように見えた。
夕方になり、お坊さんが別のお坊さんを連れて戻ってきた。
お坊さんが戻ってくると同時に、さっきのおじさんが携帯を片手に「えらい事になった!」とお坊さんのところに走り寄って来た。
話を聞いていると、どうも村の子供が1人E介と同じ症状でいるところを発見されたらしく、これからこっちへ連れてくるという。
この寺のお坊さんが俺達に「とりあえず後で話をするから、ひとまず君たちはさっきの座敷で待っていてくれ」というと、大慌てで2人で本堂のほうへと歩いていった。
それから15分ほどすると、ワゴン車がやってきた。
車の中からはE介のときと同じようにけたたましい笑い声がする。
車の扉が開き、中から数人の大人と笑い声を上げる以外身動き一つしない中学生くらいの子供が運び出され、本堂へと連れて行かれた。
暫らく本堂の中から「アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!」という笑い声とお経を読む音が聞こえていたが、それも10分くらいで収まり静かになった。
それから更に15分ほどすると、お坊さん2人が俺達のいる座敷に入ってきて、色々と説明し始めた。
さっきの子供のほうは、消耗が激しいので本堂に布団を敷いてそのまま寝かせているらしい。
応援でやって来たお坊さんによると、どうも話を聞いた感じや、さっきの子供の様子から見て、幽霊や妖怪のようなものが原因ではなく、何かしらの呪物が原因ではないかという。
特に根拠があるわけではないけれど、感覚的にそう感じるらしい。
そして、「呪物の類だとすると」、と前置きし、恐らく祈祷で呪物と君たちの「縁」を切ってしまえば、なんとかなるのではないかと、そして、できればその人形も供養してしまいたいとのことだった。
とりあえずそういう話でまとまったという事で、俺達もそれで解決できるなら早くしてほしいと、話がまとまた。
と、その前に俺はずっと我慢していたのだがトイレに行きたくなった。
事情を話し、「でも一人じゃなぁ・・・」と思っていると、他のやつも全員我慢していたらしく、結局6人で連れションすることになった。
トイレからの帰り道、本堂へ続く廊下を歩いていると、どこからか「ホホホ・・・ホホホ・・・ホホホ・・・」という例の抑揚の無い声が聞こえてきた。
場所は解らないが、あれがすぐ近くにいるようだ・・・。
C広が「近くにいるよな・・・」というとA也が「かなり近いぞ、やばくね?」と返した。
確かにかなり近い、でも姿は見えない。
すると最後尾にいたE介とD幸が「やばい、早く本堂に逃げろ!」と窓の上のほうを指差しながら叫んだ。
俺達が指差した方向へ振り向くと、それはいた・・・。
前と同じように屋根から頭だけを突き出し「ホホホ・・・ホホホ・・・ホホホ・・・」と笑いながら例の真っ黒な目と口の顔をこちらに向けながらニコニコと笑っている。
俺たちは全力で逃げ出した。
本堂に着くと、お坊さん2人とさっきのおじさんが待っていた、
今になって気付いたのだが、おじさんはどうもこの村の村長さんらしい。
俺達が事情を話すと、お坊さん達はすぐさま俺達を座らせお経を読み始めた。
暫らくお経を読んでいると、本堂の天井のほうから「ホホホ・・・ホホホ・・・ホホホ・・・」という例の笑い声と『コツ・・・コツ・・・』
という俺の部屋で聞いたあの音が聞こえてきた。
俺達はビビりまくって身を寄せ合っていた。
暫らくすると声が聞こえなくなった、俺が「終ったか?」と、言い切らないうちに、今度は本堂の横の庭のほうから「ホホホ・・・ホホホ・・・ホホホ・・・」という声が聞こえ始めた。
そして、薄暗くなり始めた本堂の障子に、夕日に照らされたあの人形の頭が映し出された。
頭はユラユラ揺れながら相変わらず不気味な笑い声で笑っている。
その時、俺は恐怖心と不安感と連日の寝不足でもう耐えられなくなって、ちょっとおかしくなっていたんだと思う。
人形の影を見て、恐怖心よりもその姿にイラつきはじめた。
ユラユラ揺れている姿を見ると、とにかくなんだか良く解らないがムカついてきて、とうとう我慢できなくなった。
俺はお坊さん達がお経を読んでいる横の鉄の燭台を掴むと、蝋燭もささったまま引き抜き、周りが制止するのも振りきり障子を開けた。
目の前にあの人形の顔があった。
一瞬俺は恐怖心に襲われたが、怒りとイラつきが勝ってそのまま燭台をぶら下がっている人形の頭めがけ「ふざけんなーーーーーーーーーー!」と叫びながら振り下ろした。
『バキッ!』
音がして燭台の先端が人形の顔にめり込み、そのまま人形は地面に落下した。
俺は裸足のまま庭に下りると、更に燭台を振りかぶり人形に打ち下ろした。
すると、なにか頭の中に妙な感覚が芽生え始めた。
人形はそれでも「ホホホ・・・ホホホ・・・ホホホ・・・」と無機質に笑っている。
俺はおかしくも無いのに笑いたくなり、泣きたくも無いのに目からボロボロと涙が零れ落ちてくる。
明らかにE介たちと同じ状況になりつつあるのだが、それでも俺は燭台を振りかぶり人形に打ち下ろすのをやめなかった。
あとから話を聞くと、俺はゲラゲラと笑いながら無表情でボロボロと涙を流していたらしい。
暫らくそんな状態が続いていると、どうも燭台に残っていた蝋燭の火が人形の服に燃え移ったらしく、人形が煙を上げて燃え始めた。
友人たちによると、人形の「ホホホ・・・ホホホ・・・ホホホ・・・」という笑い声と、俺の絶叫が交じり合い、薄暗くなり始めた周囲の雰囲気と合わさって、異様な状況だったという。
それでも俺は笑い泣きしながら殴り続けていると、どこを殴ったのかよくわからないが『メキッ!』という鈍い音がした。
その途端、俺の中の妙な感情が消えた。
消えたというか、急にシラケてしまったといえば良いのだろうか・・・とにかく人形に対するイラつきも、笑いたいという気持ちも泣きたいという気持ちも急になくなってしまった。
俺はその場にヘタり込み、友人たちやおじさんが「・・・大丈夫か?」と心配そうに近付いてきた。
人形はもう笑ってもいないし動きもしないが、燃えたままでは不味いので友人たちとおじさんが砂を掛けて消していた。
理由は解らないが、俺は何故か全て解決したような、そんな良い気分になっていた。
この騒ぎの中、お坊さん2人はずっとお経を読み続けていたらしい。
人形の事は明日詳しく調べる事になり、箱に入れてお札を貼り、本堂に安置する事になった。
俺達はお坊さんの好意でそのままお寺に泊まることにした。
翌朝。
俺達は本堂に呼ばれた。
どうやらお経のお陰なのか、俺がぶち切れたのが原因なのか、理由ははっきりしないが、どうも一応解決はしたらしい。
そして、人形はこのままこのお寺で供養する事になったのだが、結局この人形が何なのか、その辺りは謎のままだった。
ただ、燃え残った人形の胴体に、焼け焦げ消えかかった文字で「寛保二年」という記述と、完全に燃えて文字数しかわからない作者の名前6文字、それとはっきりとは解らないので残っている文字の痕跡からの推測だが、「渦人形」という単語が読み取れた。
お坊さんが言うには、とにかく正体は不明だが何らかの呪物である事はまちがいないらしい。
燃え残った残骸に頭と動を繋ぐ棒の部分があったのだが、そこにびっしりと何か呪術的な模様が書かれていた痕跡があるのが確認できたとの事だった。
その後、今に至るまで俺も含め当時のメンバーには知る限り何も起こっていない。
お寺のお坊さんからは、人形の正体がわかったら連絡をくれるという話だったが、あれから数年経つが未だその連絡も来ない。
以上です。
長々とお付き合いありがとう御座いました。