口の周りヨダレでびちゃびちゃ

カテゴリー「怨念・呪い」

中3の時の話。

高校受験もあり、遊べるのが最後の夏休み。
なんかイベントをしようと皆で考えたあげく、車持ちの先輩に頼んで心霊スポットに行く事になった。
場所は地元(札幌)から少し離れた支笏湖(しこつこ)にある廃ホテル。
メンツは俺、友達、先輩、そして先輩の彼女とその女友達(A、B)2人。
合わせて6人だが、俺と友人は年上の女と遊ぶ機会などなく、めくるめく夜のドラマを期待してますたw

しかし、期待するような事は何一つ無く、順調に目的地に到着・・・。
すでに深夜一時を過ぎており、周辺は真っ暗。

先輩:「確かーあっちだっけ?」

頼りない言葉で皆を誘導しつつ、徒歩で林の中へ・・・。
よーく目をこらすと、奥の方に建物があった。
ええかっこしいの俺と友達は、一番乗りで潜入!

そこはホールのような場所だったが、足元にはは枯葉や草、ゴミなどで埋め尽くされていた。

俺:「え。。べつに。。。怖くないじゃないっすか」

そう先輩を煽ろうとした瞬間、上から人の声が・・・。
しかも若い女・・・・・・。

先輩:「あ、アオカンか!?説教してやる!」

そう言って、歩き出した時、後から「ドサッ」っと何かが落ちたような音がした。

皆で振り返ると、一緒に来た女の子(A)が倒れている・・・・。
これはマズイ!!って事で車まで運び、家まで送ることになった。

30分くらい経った頃だろうか、急にAが目を覚ました。

先輩:「おいおい、大丈夫かー?」

先輩の彼女:「具合悪かったならもっと早く言ってくれればいいのにー」

彼女の友達B:「そうだよ~気使ってたの?」

しかし、皆で声をかけても、なんの返事もない・・・。

顔を覗き込むと、ものすごい目が血走ってる。
しかも口の周りヨダレびちゃびちゃ・・・。

絶対憑かれてるコレ!!!!って皆がそう思った。

Aさん:「西区の◯◯駅にむかって!!!!!」

大きな声でAさんが叫んだ。

先輩:「ってかお前の家東区じゃん?何しにいくの・・・?」

Aさん:「もう旦那刑期終えて帰ってるころだから・・・・・・・」

詳しい話しを聞くと、どうやら婚前旅行で旦那に殺された人が憑いてしまったらしい・・・。

”そいつ”は一向にに出ていく気配がなく、段々命令口調になってくAさん。

やばいと思った先輩が学校の仏教担当の先生に電話した。
俺や友達は「絶対出るわけないっすよー」等言ってましたが、ツーコールで出ましたw

その先生曰く、虫の知らせみたいなもんがあったらしい。

結局先生の自宅(寺)に連れて行ったんだけど、その時Aさんは白目&痙攣状態。

先生:「お前等!この子死ぬかもしれんぞ!!!はよ親に電話してこい!!!」

言われた通りに家に電話するもイタ電だと思われ二回ほど切られる。

結局先生に電話してもらい、向こうの親も半泣きで寺に到着・・・・。
なんとかお払いをして、大事にはいたらなかったものの2時間ほど説教をうけますた。

Aさんは数日前に彼氏にふられたばかりで、そこで思念と言うか波長があって憑かれたらしいです。

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