俺に忠告してきた

カテゴリー「怨念・呪い」

むかしレンタルビデオ店で働いてた時の話。

店長に頼まれて古くなったビデオを一人倉庫で整理してた。
いくつもの段ボールが積み重なっててその中のビデオを販売用かそうじゃないやつかと分別してたんだが、ふとある段ボールをあけると同じ名前のビデオがびっしり。
タイトルは言えないがホラーものだった。

恐いな~と思いながらその段ボールの中身を整理しようとしたら、倉庫の入り口に誰かが立っていた。

よく見てみたら店長だった。

俺が「あれ?店長、レジは大丈夫なんですか?」と聞いたが店長はブツブツと「・・・いてくれ」と繰り返していて最初の部分が聞き取れない。
俺が「え?」と聞き返すと店長が少し大きめな声で「眠らせておいてくれ」と言った。
そう言ったあとすぐに店長は倉庫から立ち去っていった。

俺は終始「?」と思いながらもその段ボールを退けて他の段ボールのビデオを整理した。
そうすると休憩時間になって食事をとるため事務室に行くと店長がいた。
俺は店長にさっきの言葉がどういう意味だったのかを聞いてみた。
すると店長は「え?俺ずっとレジやってたけど?」と笑いながら俺に言った。

その瞬間俺は鳥肌がたってゾーッとした。

恐る恐る店長にそのビデオのコトを聞くと、むかしそのビデオの真似をして死んだり大怪我したりした奴が多かったらしい。
だからレンタルから外されたんだってさ。
だからって販売にするほうもどうかと思うが・・・。

だからこそあの時店長の姿をした誰かが俺に忠告してきたんじゃないかって今になって思う。

ながながと失礼しましたm(__)m

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