25年ぶりに60円から70円に値上げされ話題になったガリガリ君。
ガリガリ君はアイスキャンディーの定番商品として根強い人気を誇っている。
特徴的なパッケージには「ガリガリ君」という坊主頭の男の子が描かれている。
今時かわいいキャラクターではなく、昭和臭を漂わせる”ガキ大将”みたいな男の子のキャラクターを採用し続けているのはなぜなのだろうか。
実はこれ、マーケティングチームの怠慢ではない。
ガリガリ君はこのキャラクターを変えられない事情があるのだ。
ガリガリ君の絵のモデルになったのは原爆で亡くなった子ども。
被爆した後の症状に強烈な喉の渇きがある。
しかし、水を飲むと大量に吐血してしまうので、水を飲むことは厳しく制限される。
原爆で被爆して、喉の渇きと共に亡くなった少年への供養の意味で、キャラクターの手にはアイスキャンディーを握らせたという。
ガリガリ君の子どもは戦争で亡くなった子どもをイメージして描かれ、戦争を風化させない、あえて昭和テイストのイラストのままずっと販売され続けるのである。