自分の存在を示す怖い話

カテゴリー「都市伝説」

夜帰宅して音楽を聞こうとCDもしくはMDプレーヤー電源を入れて再生ボタンを押したとき、大音量で音楽が流れたことはないだろうか?
前回そのプレーヤーで音楽を聞いたときには普通の音量だったはずなのだが、なぜか音のボリュムがMAX近くなっている。
もしくはテレビの音量、チャンネルがなぜか家を空けて帰宅すると変わっている、ということがないだろうか。

ある若い女性がこういった現象に悩ませられることがあった。
仕事が終わり帰宅し、何気なくテレビを付けると凄い音量が流れたり、またCDプレーヤーの音量に関しても同様の現象が時々起こる。
自分で誤って音量部分に触れてそのようになったのだろうと気にも留めなかった。
テレビのチャンネルも前回見たときと変わっているのも無意識に自分で操作してしまっているものだと、それほど意識せず生活をしていた。

ある日女性は、仕事中に体調を崩して午前中に早退することにした。
そして一人暮らしをしているアパートの自分の部屋の前に来たとき異変に気づく。

廊下側に面している風呂場の窓が曇っているのだ。
そして明らかに誰かが入浴している音がする。

怖くなった彼女は警察に通報し、お巡りさんに来てもらい、一緒に部屋に入ってもらうとやはり誰かが風呂に入っている。
警察官が風呂場に踏み込むと、入浴していたのは見知らぬ若い男だった。

男は空き巣で入った女性の宅のスペアキーを盗み出し、もう一つ作って彼女が外出中に勝手に生活していたのだ。
男は部屋にあった女性の写真を見て好意を抱き、彼女の存在を近くに感じたかったので、彼女が使う風呂、トイレ、ベッドを使用し、帰宅するまでには元通りの状態に戻して自分の帰るという生活を続けていたのだ。

しかしながら男は、ただ女性の留守中に生活するだけでは気持ちが満たされず、自分の存在を示すささやかなサインを残していた。

それがCDの音量であったり、テレビのチャンネルだったのだ。

自己顕示欲の強い人間は犯罪を犯した後、自分の存在を示す「何か」を残すことがあるようで、空き巣が侵入宅で糞便をするというのもそういった心理あるようだ。

音量などが変わるということが頻繁に続くようなら注意した方が良いかも知れない。

ブログランキング参加中!

鵺速では、以下のブログランキングに参加しています。

当サイトを気に入って頂けたり、体験談を読んでビビった時にポチってもらえるとサイト更新の励みになります!