誰にでも輸血できる血をもつ人が世界には43人いる。
その内、輸血に応じると了承しているのは6人だけで、日本人も含まれている。
輸血には複雑な決まりがあり、ABO式のA型にはA型かO型、B型にはB型かO型、AB型にはすべての型、O型はO型のみ。
さらにRh型の条件も加わり輸血できるか決まる。
赤血球に表面には最大342種類の抗体があり、血液型は何百種類にも分類される。
同じヒトなのに輸血することができない血液があるのは、輸血する血液の抗体の組み合わせによっては、血液が壊れてしまうからだ。
しかし、この抗体が一切なく、誰にでも輸血できる血液をもつ人が世界で43人確認されている。
誰にでも輸血できる血液型は、「RhNull型」黄金の血と呼ばれる。
この血液を人工培養することができれば、交通事故などで緊急輸血が必要な場合にも使用できるので生存率を高くすることができる。
型を気にせず輸血できる血液は医学的にも貴重な存在である。
しかし、この43人に輸血できる人は、本人を除く42人しか世界にいないということ。本人たちにとっては黄金と思えるものではない。