日本で一番有名な昔話「桃太郎」。
今私達が知ってる桃太郎は、明治20年の教科書に採用されて改変されたのはご存知でしょうか?
ではそれ以前の桃太郎というと・・・こうである。
昔々、ある所におじいさんとおばあさんが住んでいました。
おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川に洗濯に行きました。
おばあさんが川で洗濯をしていると、どんぶらこ、どんぶらこと大きな桃が流れてきました。
拾って食べてみると、おばあさんはたちまち若返りました。
山から帰ったおじいさんは、おばあさんであることが分かりませんでした。
なかなか信じないおじいさんに事情を説明し、残していた桃を食べさせると、なんとおじいさんまで若返りました。
その夜、若返った二人は激しく愛し合いました。
そして、二人の間に元気な男の子が生まれ、「桃太郎」と名づけられ大切に育てられました・・・。
その後は同じような感じですが、桃太郎の姿が日の丸の鉢巻に陣羽織、幟を立てた姿になり、犬や鳥、猿が「家来」になったのも明治時代からである。
それまでは戦装束などしておらず、動物達も道連れであって、上下関係などはない。
明治の国家体制に伴い、周辺国を従えた勇ましい日本国の象徴にされたのである。
最初の桃太郎は紀元前3世紀頃に活躍の第7代天皇・孝霊天皇(こうれいてんのう)の息子、吉備津彦命(きびつひこのみこと)がそのモデルであると言う説などがあり、各地に色々桃太郎伝説が存在する。
変わったのでは桃太郎は女の子だったり、猿・犬・雉ではなく石臼・針・馬の糞・百足・蜂・蟹など動物でなかったりもする。
ただ一つ統一してるのは桃である。
昔桃は、長寿や不老不死の効力があるとされ、桃を食べたおじいさんとおばあさんが若返った話になったそうである。
ではなぜ桃から生まれた話になったかというと、親が子供にどうやったら子供が生まれるのかと聞かれたら困るため、明治20年に「桃太郎」を国定教科書への記載時に、桃から生まれることにしたようだ。