「招き猫」の起源、皆さんは知っていますか?
昔々、あるお殿様の行列が道を通りがかった際、手を振っている猫に会ったんだそうな。
猫としては、ただ単に、顔を洗っていただけで、偶然そう見えただけだったと言うが・・・。
その猫は、ある貧乏寺で飼われている猫で、そのお殿様は、その猫に導かれるまま、その貧乏寺に足を運んだんだとか。
そうしたら、そこの貧乏寺の住職は、貧乏ながらも、大変に持て成してくれたそうで。
その時、空に暗雲が広がり、雷雨が轟き、あっと言う間に天気が崩れだし、一気に空気が一変。
お殿様は思いました。
「もし、自分が、この寺に入らず、道の先へと進んでいたのなら、刀や槍を通じて、きっと雷に打たれていただろう」と。
命拾いと喜んだお殿様は、その褒美にと、貧乏寺だったその寺を、新品にと仕立て上げまして。
住職は、とても感激し、その福を招いた猫を、招き猫と呼び、後生大切に可愛がったんだとさ。
これが、招き猫に伝わる、伝承です。