空港での話です。
麻薬探知犬が匂いを嗅ぎ付けて、捜査官にサインを送っています。
麻薬探知犬が座った場所は、意外にも赤ちゃんを抱いた親子の前でした。
所持品などを調査しましたが、薬物は見つかりません。
まさかとは思いましたが捜査官は赤ちゃんの方も調べさせてもらうことにしました。
「念のため赤ちゃんの方も調べさせて下さい」との捜査官の問いに夫婦は「泣き出すからダメだ」の一点張りでした。
抱かれている赤ちゃんはというと、泣きもせずただ眠っています。
これは何かある・・・。
怪しんだ検査官は強制的にその赤ちゃんを調べると恐ろしいことが判明しました。
赤ちゃんは既に死体となっていて、体の中には麻薬がぎっしりと詰め込まれていたのです。
赤ちゃんは夫婦の子ではなく、夫婦も犯罪組織の構成員が偽装していたのでした。
赤ちゃんはというと、中南米から身寄りの無い子を引き取って、臓器など金になるもの取り去った後、麻薬を運ぶための道具にされていたのでした。