うちの近所に昔火薬工場があった。
ちなみに今は公園になってて、一応倉庫?やトンネルなんかは残ってる。
昭和30年頃、その工場で爆発事故が起きて3名が亡くなった。
そのうちの1人は即死だったんだけど、近くに住んでいた祖母宅の周りの山にまでバラバラになった遺体が吹き飛んで来たらしい。
後日、野次馬精神で祖母や近所の人々は現場を見に行った。
すると奇妙なオバサンがフラフラ歩いていたそうだ。
野次馬の中をぶつかること無くスルスルすり抜け、祖母の方へ近付いてくる。
何故か言葉では言い表せ無いほどの不気味な笑みを浮かべていたらしい。
楽しそうとか嬉しそういう訳ではなくて、ニヤニヤといやらしく笑っていて、近くまで来て「この人、何かペラペラしてるわ」と思ったらしい。
説明を聞いてもよく分からなかったし、祖母も何故ペラペラだと思ったのかは分からないとのこと。
でも何故かペラペラしているように思え、とても怖かったそうだ。
そのオバサンはフラフラしながら何度も野次馬の中をウロウロし、時々祖母を見つめながら山の中へ消えていった。
という話を小学生の頃に聞かされて、とんだ嘘つき婆さんだなと思ってたんだけど、本当にあった事故だと最近知ったし、オバサンもいた。
事故現場近くは今、かなりキレイになっていて昔のような山道等は少ない。
オバサンはそのキレイな道路の端っこでうずくまってた。
よく分からないけど、そんなにペラペラしてなかった。
でもうずくまりながらフラフラ動いてて、車が通った瞬間に消えた。
何で事故現場近くにいつまでもいるのか、何がしたいのか全く分からない所が自分的に怖かった。
住んでる地域名前からしてアレだけど色々ありすぎて怖いわ。