起訴されるリスクも低い

カテゴリー「都市伝説」

短い都市伝説を2つ程。

場末の居酒屋や屋台でアワビ、ウニなどの高級食材が妙に安く提供されていることが稀にある。
こういった食材は正規の流通ルートではなく、卸業者を通さない別のルートから流れて来ている場合がある。

非正規ルートの高級海産物は密漁によって供給され、暴力団の資金源ともなっている。

アワビなどを獲っている漁師さん達は舟から箱メガネで海底を覗き込み、鉤やタモで引っ掛ける見突き漁のほか、素潜りなども行うが、水産資源の保護のために酸素が入ったタンクを背負わず潜水を行う。

しかし、密漁者は日が落ち人気が無い真夜中にタンクを背負って潜水し、根こそぎ高級海産物を獲り尽くす。

この密漁では十数人が一斉に潜って短時間で作業を終わらせてしまう。
しかも、現場を警察や漁協関係者に見つかったとしても、上陸する前に収穫物を海に流してしまうため摘発が難しいとされる。

また、科せられる罰金・懲役は意外と軽く、一回の漁で上げられる数百万という利益と比べたら大した痛手ではく、起訴されるリスクも低い。

しかしながら、沢山獲ったは良いが買い手が付かずに高級食材が大量の生ゴミと化す場合もあって、密漁された毛蟹が大量に廃棄されて郊外で異臭を放つという事件も実際に起こっている。

【イルカヒレの話】
鮭マスの定置網には様々な哺乳動物が混入する。

よく網にかかるのがアザラシやイルカで、動物保護の意識が緩い時代には毛皮のある海獣類だと殴り殺して皮を剥いで、財布にしたりコートにしていた。
しかし、最近は取り締まりが厳しくなっており、バレると手が後ろに回るので、たとえ金を積んでもなめし業者も仕事をしてくれないという。

現在の混入動物は毛皮のコートにはならないものの、漁師の胃袋に納まることはある。
2~3ヶ月は陸地に帰れない長期間の漁だと、食べられる肉は鮭しかないので飽きが来る。
そんな時にアザラシが網にかかると、味噌で揉んで臭いを取ってから食べられることがある。

イルカはどうかというと、三陸地方の漁師の間では食べられているが、船の上だと血抜きが面倒臭いので、肉が口に入る頻度は割と少ない。

案外食べられているのがヒレの部分で、煮込んで口に入れるとフカヒレとは異なる独特の食感が得られる。

ゼラチン質の食感とフカとは異なる独特の歯触りは美味でフカヒレ以上の珍味とも称される。

しかし、ヒレ以外の肉は不要なので、尾ヒレや背ヒレを切られたイルカの死体が波間を漂うことになる。

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