北海道弟子屈町の屈斜路湖では未確認巨大生物『クッシー』が目撃されている。
屈斜路湖の未確認生物は1973年に目撃証言が相次いだことから全国的な知名度を得て、ネス湖のネッシーにあやかってクッシーと名付けられた。
最も新しいクッシー目撃情報は1997年6月24日に地元の消防職員が目撃したもので、一家4人で湖畔の温泉でくつろいでいたときのことであった。
時は午後4時頃、沖合100m程の湖面が急に波立つ。
湖面を見つめていると、イルカのような形をした灰色の頭もしくはコブ状のものが2つ現れてきた。
湖面近くに姿を現した未確認生物の胴体部分は非常に長く、目測では20m以上はあり、背びれも確認できたという。
クッシーと思われる巨大生物は岸の方へ少し近づいた後、水中へと姿を消した。
それは約2分間の出来事であった。
湖畔に居た観光客ら十数人も未確認生物の存在に気づいて、固唾を飲んで湖面を見つめていたという。
地震の影響でpHが酸性に大きく傾く以前の屈斜路湖では魚類が豊富生息しており、2m程ある良型のイトウが沢山泳いでいたと云われる。
このことから、クッシーの正体は大きなイトウではないかという説が唱えられている。
屈斜路には大昔から巨大な主がいることが先住民族達の間では知られており、湖近郊の酪農家もクッシーが有名になる以前から謎の巨大生物を目撃していた。
クッシーの存在が1970年代まで知られることがなかったのは、屈斜路湖の怪物の存在を口外することがタブーとされていたからで、もし誰かに語るならば禍(わざわい)が起こると恐れられていた。
屈斜路湖で地震が起こる度に、誰かがタブーを犯して怪物のことを口外したと人々は畏れ、マスコミが取り上げるまではクッシーの話が広まることは無かった。