酷い死に方

カテゴリー「都市伝説」

久しぶりに民話でなく現代の話を。
知人から聞いた話。

ある所に老婆が一人暮らしの家があったが、ある日、近所の人から「最近、隣のおばあちゃんの姿が見えない」と警察に通報があった。

警察が駆けつけたら、窓から見える蛍光灯がついたままだった。
こりゃ家の中で事切れている可能性が大きい・・・と、警察官が慌てて中に入って捜索を開始したが、どうしたことか老婆の姿が見えない。
寝室まで探したが老婆はいなかった。

と、ある警官が気がついた。

誰もいなくなった家の中で風呂のボイラーがついたままだった。
これはまず間違いあるまい、風呂場だ・・・・・・と警官たちが風呂場に駆けつけたが、やっぱり老婆はいない。

風呂場は薄暗かった。
警官のひとりが電気をつけた途端、居並んだ警官たちは息を飲んだ。
湯船の中の湯がグズグズの肉片で覆いつくされ、その間から湯船の底におびただしい量の骨が沈んでいるのが見えたのだそうだ。

当時、家庭用の風呂のボイラーは、人間が操作しない限り追い焚きがずっと続き、風呂の温度は際限なく上がってゆくものだったのだそうだ。
老婆は何かして風呂に入っている途中に事切れ、そのまま温度は際限なく上がり続け・・・。

結局老婆はガラスープのように煮出されてしまった。
そして時間が経つにつれて老婆の遺体は損壊してゆき、結局警官たちが見た通りのものになったのだという。

あれぐらい強烈な遺体はおそらくもう今後ないだろう、とその刑事は言ったそうだ。

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